きょうの焦点:米雇用統計とその影響
本日22:30(日本時間)、市場の注目を集める12月米雇用統計が発表されます。これにより、ドル相場が引き続き底堅い動きを維持するのか、それとも調整売りが進むのかが決まる重要なイベントとなります。
米雇用統計の概要
- 非農業部門雇用者数:市場予想は+16.5万人(前回+22.7万人)。エコノミスト予想は+10万人から+26.8万人と幅広い。
- 失業率:4.2%(前回と同水準)。
- 平均時給:
- 前月比:+0.3%(前回+0.4%)
- 前年比:+4.0%(前回+4.0%)
市場予想通りの結果であれば比較的穏やかな反応が見込まれますが、予想を大きく下回る場合はドル売りが加速する可能性が高いです。
米ドルの現状と見通し
- 今週はトランプ関税報道で相場が乱高下しましたが、ドル高基調に大きな変化はありません。
- 労働市場の底堅さが確認されれば、ドル高トレンドがさらに強固になる可能性があります。
カナダドルの注目ポイント
- 12月カナダ雇用統計(22:30同時刻発表)
- 雇用者数:+2.5万人(前回+5.05万人)
- 失業率:6.9%(前回6.8%)
カナダドルは今週、トルドー首相辞任の波乱材料があったものの、比較的堅調に推移しています。弱い結果が出た場合のカナダドルの耐性が注目されます。
欧州・ロンドン市場の状況
欧州時間では米雇用統計待ちの様子見ムードが続く中、以下の経済指標が発表されます:
- スイス失業率(12月)
- ノルウェーCPI(12月)
- フランス鉱工業生産指数(11月)
- インド・メキシコ鉱工業生産指数(11月)
また、ポンド安が継続している点も注目ポイントです。英国債利回り上昇(売り)とともにポンド売りが進んでおり、特に対ユーロでの動向がポンドの強弱を左右するでしょう。
戦略と注目ポイント
- ドル円:
- 雇用統計の結果次第でさらなる上昇が見込まれる一方、下振れした場合は調整売りのリスクあり。
- ユーロドル:
- 米ドル主導の値動きが続く可能性大。弱い結果が出た場合、ユーロが一時的に買われる可能性。
- カナダドル:
- 弱い雇用統計が発表されても、材料の出尽くし感でカナダドルが底堅く推移するかを確認。
- ビットコイン:
- ドルの動きと独立した展開もあり得るため、98,000ドル突破の動きを注視。
総括:
本日の米雇用統計は、短期的なトレンドを決定する重要イベントとなります。指標発表後の市場の反応を慎重に観察し、エントリーのタイミングを見極めましょう。