トランプ停戦発言で一転、ドル安&原油急落へ ─ リスクオン回帰か、警戒継続か?
💬 市場の反応:トランプ発言で「有事モード」一服
トランプ米大統領が24日午前(日本時間)、SNSで「イスラエルとイランが完全かつ全面的な停戦に合意した」と投稿。これを受け、マーケットは一気に有事の巻き戻し=リスクオンの動きへ転換。
- 原油価格:急騰から一転、急落
- 為替市場:ドル売り加速、クロス円はリスクオンで買い戻し
- 金相場:安全資産売りが優勢に
相場はニュースにストレートに反応しており、特に中東関連の報道に対する敏感な地合いが継続しています。
⚠️ 停戦の信憑性は不透明
イスラエルはその後、「イランがミサイルを発射し停戦に違反した」と主張。戦闘の再燃リスクは払拭されておらず、マーケットの楽観は早計との声も。
- ホルムズ海峡封鎖の可能性
- イラン核施設の破壊状況は不明
- 停戦の正式合意発表はまだ確認されず
現時点では「リスク警戒の一服」と見られるものの、情勢次第で再び相場が乱高下する可能性がある点に留意。
🗣 パウエル議長の議会証言にも注目
本日はパウエルFRB議長が下院金融サービス委員会にて半期の政策証言を実施予定。
- 「現在の政策スタンスは適切」とのFOMC姿勢を改めて説明する公算
- トランプ氏は利下げ見送りを再三批判しており、議会への圧力も強まる中、パウエル発言の市場インパクトに注視
ドル売りが一服し、ドルの自律反発が入る可能性にも備える必要があります。
📊 本日の主な経済指標・イベント
時刻 | 指標・イベント | 注目度 | 内容/予想 |
---|---|---|---|
🇩🇪 ドイツ | Ifo景況感指数(6月) | ★★☆ | 88.0(前回87.5) |
🇨🇦 カナダ | CPI(5月) | ★★★ | インフレトレンド確認に重要 |
🇺🇸 米国 | 経常収支(Q1) | ★★☆ | 赤字幅に注目 |
🇺🇸 米国 | コンファレンスボード消費者信頼感(6月) | ★★★ | 99.8(前回98.0) |
🇺🇸 米国 | 住宅価格指数・S&Pケースシラー(4月) | ★★☆ | 金融引き締めの影響確認へ |
🗣 主要講演予定
今日も発言ラッシュが続きます:
- パウエルFRB議長(議会証言)
- ラガルドECB総裁
- ウィリアムズNY連銀総裁
- カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
- ベイリー英中銀総裁
- デギンドスECB副総裁 ほか多数
また、**NATO首脳会議(オランダ開催)**にトランプ大統領が出席するとの報もあり、発言次第で再び市場が揺れる可能性あり。
🎯 トレーダー戦略メモ
- トランプ大統領の停戦言及により、リスクオン回帰の動きが広がりやすい地合い
- ただし、停戦破綻リスクやイラン・イスラエルの追加報復が浮上すれば再びリスクオフ再燃の可能性
- 本日は「ドル安・円売り・原油安・株高」のシナリオを基本に、パウエル発言を受けたドル反応に注目