市場概況:米雇用統計に注目、ボラティリティの高い週末へ
今週のハイライト
- フランス・韓国の政治情勢
- フランス:バルニエ政権崩壊後の政局不安が一時的なユーロ売りを誘発。現在はフランス債の売りも一巡。
- 韓国:尹大統領の非常厳戒令や弾劾の動きで一時リスクオフが加速。ただし、初動の反応後は市場は冷静さを取り戻している。
- ドル円
- 週初の148円台から151円台への反発、その後150円を挟むレンジでの推移。
- 日銀審議委員の発言により、12月利上げ観測が再燃し円買いが進む場面も。
- ビットコイン
- 10万ドルを突破した直後に急反落、現在も乱高下を続けておりボラティリティが極めて高い状況。
本日の注目点:米雇用統計
- 非農業部門雇用者数
- 市場予想:22万人増(前回:1.2万人増)。
- ハリケーンやデモの影響が一巡し、通常ペースに回復する見込み。
- 失業率
- 市場予想:3.9%(前回:3.8%)。
- 焦点
- 弱い結果:12月利下げがほぼ確実視され、ドル売りが加速。
- 強い結果(30万人近く):利下げ観測が後退し、ドル買いが進行。
経済指標とイベント
- カナダ雇用統計
- 雇用者数:予想 +2.5万人(前回 +1.45万人)。
- 失業率:予想 6.6%(前回 6.5%)。
- 来週のカナダ中銀会合に向けた材料として注目。
- その他
- ドイツ鉱工業生産指数、ユーロ圏GDP確報値、カナダIvey指数など。
- 発言イベント
- FRB理事や連銀総裁らの講演を最後にブラックアウト期間入り。
トレード戦略
- ドル円(USD/JPY)
- 雇用統計後の動きに追随:150円の節目を軸に、上下どちらにブレイクするかを見極める。
- 米利下げ観測の強弱がカギ。
- ユーロドル(EUR/USD)
- フランスの政局不安や米雇用統計の結果次第で、引き続き戻り売りを検討。
- ビットコイン(BTC/USD)
- 戦略:乱高下を活用した短期トレードを推奨。10万ドル前後での押し目買いを慎重に狙う。
- 金(XAU/USD)
- 雇用統計結果次第で方向感が定まりやすい。ドル売りとなれば買いで追随。
結論
本日の米雇用統計は、米国の金融政策に直接影響を与える重要イベントです。雇用者数や失業率の結果次第で、為替市場やビットコインを含むリスク資産が大きく動く可能性があります。
特にビットコインの動きは引き続き注目。短期的な乱高下を活用し、柔軟に戦略を変更していく必要があります。