米FOMCに焦点、注目はパウエル議長の会見と利下げペースの見通し
市場の注目イベント
今日の焦点は、年内最後の米FOMCです。市場では約95.4%の確率で25bpの利下げが織り込まれており(CMEフェドウォッチ)、結果そのものに対する市場反応は限定的と見られています。短期的なポジション調整が入る可能性はあるものの、注目はパウエル議長の会見やメンバーの金利見通しに向けられています。
特に注目ポイント:
- インフレの下げ止まりが確認される中、今後の利下げペースについて慎重な姿勢が示されるかどうか。
- メンバーのターミナルレート見通しに変化があるかどうか。
これらの内容次第では、ドル買いが再燃する可能性もあります。
FOMC前の英インフレ指標に注目
英国インフレ指標(11月)
- 消費者物価指数(CPI)前年比:+2.6%予想(前回+2.3%)
- コアCPI前年比:+3.6%予想(前回+3.3%)
- サービスインフレ前年比:+5.1%予想(前回+5.0%)
これらが予想を上回る場合、インフレの根強さを背景にポンド買いが強まる可能性があります。ただし、あすの英金融政策委員会(MPC)では政策金利据え置きが予想されているため、反応の持続性は限定的かもしれません。
その他の経済指標
- ユーロ圏CPI確報値(11月):市場の反応は限定的。
- 米経常収支(第3四半期):貿易赤字縮小の兆しが確認されればドル買い材料に。
- 米住宅関連指標(11月):住宅着工件数、建築許可件数の推移に注目。
ビットコインに関する戦略
ビットコインは、ドルの動きに直接連動しないため、FOMC前後の変動をそれほど気にせずトレードが可能です。今後も上昇トレンドが続く場合、年内高値は12万ドルを想定しています。
発言イベントと市場注目点
- ECB当局者の講演(ミュラー総裁、レーンチーフエコノミスト、ナーゲル独連銀総裁)。
- 独連月報の公表。
- 米週間石油在庫統計発表。
まとめ
本日はFOMCが最大の目玉となります。事前のドル相場は神経質な動きを見せていますが、ポンドやビットコインのトレードチャンスを探る余地は十分あります。FOMC後の市場反応をしっかり見極めつつ、冷静な対応を心がけていきましょう。