📉【神経質なドル円と注目の地政学イベント】
2025年5月20日(火)
✅ マーケット概況|日米協議と米格下げ後の警戒相場
・ドル円は144〜145円台半ばで上下動。米格下げによるドル売りの流れはNYで一服。
・東京時間では日米財務相会談を巡る報道に市場が敏感に反応。
・仲値でドル買い→その後は円買い戻し優勢の展開に。
・豪ドル円は、RBAのハト派利下げ姿勢を受けて売り圧力。
・市場はアルゴリズムが報道ワードに反応する状況となっており、個別ニュースの影響が拡大しやすい。
📅 注目イベント・経済指標
🔸 経済指標(この後の発表)
地域 | 指標 | 注目度 |
---|---|---|
🇪🇺 ユーロ圏 | 経常収支・建設業生産(3月)、消費者信頼感速報(5月) | 中 |
🇭🇰 香港 | 雇用統計(4月) | 中 |
🇨🇦 カナダ | CPI(4月) | 高 |
→ カナダCPIは、前月比 ▲0.2%(前回 +0.3%)予想で伸び鈍化見込み。
コアインフレ(中央値2.9%、トリム2.8%)は安定と予想されるが、結果次第で加ドルの方向感に影響。
🗣 本日予定の要人発言
- ECB:ウンシュ(ベルギー)、クノット(オランダ)、チポローネ(理事)
- BOE:ピル(チーフエコノミスト)
- FRB系:ボスティック、バーキン、コリンズ、ムサレム、クーグラー
→ 金融政策の温度感の違いが通貨ごとの値動きに影響しやすいタイミング。
📞 地政学リスク:米露首脳電話会談に注目
・5月19日、トランプ大統領とプーチン大統領が2時間の電話会談
・トランプ氏はSNS「Truth Social」で「即時停戦交渉の開始」を明言
→ ロシア・ウクライナ戦争の転換点として注視される可能性
・この発言を受けて、米株は買い戻し基調、BTC(ビットコイン)も連れ高
🎯 戦略サマリー|5月20日(火)
資産 | スタンス | 注目ポイント |
---|---|---|
USD/JPY | 戻り売り有効 | 日米財務相会談と関税交渉報道に神経質 |
EUR/USD | 押し目買い | 消費者信頼感指数、要人発言で材料探し |
GBP/JPY | 弱含み | 英中銀ピル氏の発言次第で動意も |
AUD/JPY | 売り目線 | RBAのハト派スタンスが重しに |
CAD/JPY | CPI待ち | コアが強ければ一時的に加ドル反発も |
GOLD | 上昇余地あり | 有事モード+ドル売り継続で支援材料多 |
BTC/USD | 強気継続 | 停戦期待・米リスク資産回帰で支援 |
📌 総括
- ドル円はイベント過多の神経質な展開。見出し主導で急変動の可能性あり。
- 豪ドル・加ドルは政策/指標連動相場。
- GOLD・BTCは地政学+ドル安の恩恵で注目強まる構図。