⚠️ 米政府機関閉鎖、米雇用統計発表に暗雲
🏛 米政府閉鎖の影響
- 米上院がつなぎ予算の成立に失敗 → 一部政府機関が閉鎖。
- この影響で、米雇用統計や新規失業保険申請件数など主要指標の発表が延期となる可能性が浮上。
- 雇用統計は金融市場における最重要指標のひとつであり、発表遅延は「市場の手掛かり喪失」を意味する。
💱 為替市場の反応
- ドル売り優勢・円買い加速
- ドル円:一時146.91円まで下落(9/18以来の安値)、足元は147円前後。
- ユーロドル:1.17台後半まで上昇。
- クロス円も軟化
- ユーロ円:173円前半
- ポンド円:198円前半
- 円買い要因
- 米経済の不透明感によるリスク回避。
- 米貿易交渉決着を背景に「日銀が追加利上げしやすい環境」との見方も。
📑 本日の注目指標
- 欧州:ユーロ圏HICP速報値(9月)、PMI確報値
- 米国:ADP雇用者数(予想 +5.1万人)、ISM製造業景気指数(予想49.0)、建設支出(8月)、MBA住宅ローン申請指数
- ポイント:政府閉鎖の影響を受けない民間系・調査機関系の統計は予定通り公表される見込み。
🗣 発言・イベント
- 欧州:デギンドスECB副総裁、ナーゲル独連銀総裁ほかが会議に参加。
- 英国:マン英中銀委員がTV出演。
- 米国:バーキン・リッチモンド連銀総裁が講演予定。
- その他:カナダ中銀議事録、米週間石油在庫統計も発表。
📉 相場水準(欧州時間序盤)
- USD/JPY:147.02
- EUR/USD:1.176台
- GBP/USD:1.345前後
- ユーロ圏製造業PMI確報値:49.8(速報値・予想49.5を上回るが、依然50割れ=景気後退圏)
📌 本日のまとめ
- 米政府機関閉鎖で 雇用統計の発表遅延リスク が浮上。
- ドル円は147円割れを試す動きとなり、リスク回避の円買い優勢。
- 本日の焦点は ADP雇用者数とISM製造業。雇用統計不在となれば代替指標としての注目度がさらに高まる。
📊 通貨ペア別・本日想定レンジ表
通貨ペア | 想定レンジ | コメント |
---|---|---|
USD/JPY | 146.50 – 147.80 | 米政府閉鎖リスクで円買い優勢。ADP・ISMで上下振れも147円台中心。 |
EUR/USD | 1.1720 – 1.1800 | PMI確報値で底堅い。ドル売り優勢なら1.18台を試す可能性。 |
GBP/USD | 1.3420 – 1.3520 | 英中銀要人発言待ちで方向感乏しい。ドル動向に連動。 |
EUR/JPY | 172.80 – 174.20 | ドル円に連動しつつ、ユーロは対ドルで底堅い。 |
GBP/JPY | 197.50 – 199.50 | 198円前半を軸に上下。クロス円全般にドル次第。 |
CAD/JPY | 107.00 – 108.20 | 原油市況横ばいで方向感薄い。ドル円次第の推移。 |
AUD/JPY | 96.80 – 97.80 | CPI前で様子見。クロス円の巻き戻しで小幅上下。 |
NZD/JPY | 85.20 – 86.20 | 弱いGDP背景に戻り売り基調だが円買いと相殺。 |
📌 補足
- 今日は大きな米指標が控えているため、想定レンジは「前半=調整相場、後半=米指標次第でブレイク」のイメージです。
- 特にUSD/JPYとEUR/USDは、ADPやISMに反応しやすいので注意が必要です。