✅ ドル買い・円売りの流れ継続なるか 米金融当局者発言が今夜の焦点
💵 ドル高・円安トレンドが加速、ドル円は153円目前
為替市場ではドル高・円安の勢いが止まらず、ドル円はついに153円台目前に迫った。
先週末の147円台からわずか数日での急伸で、高市政権の金融緩和維持方針が円売りを誘発している。
「利上げを急がない」との発言を受けて日米金利差が意識され、
投資家の間では円キャリートレード再開の動きが活発化。
ユーロ円も史上最高値を連日更新するなど、
為替全体が“円売りモード”に包まれている。
🏦 米政府機関閉鎖で統計空白、当局者発言が唯一の手掛かり
米政府機関の一部閉鎖が続き、
新規失業保険申請件数の発表は2週連続延期となる見通し。
経済指標が止まる中、市場は要人発言や政治・地政学リスクに敏感な展開となっている。
本日の経済指標は軽めで、
トルコ鉱工業生産、南ア製造業生産、メキシコCPIなどが予定されるが、
いずれも相場全体を動かす材料には乏しい。
🗣️ 米金融当局者発言が集中、ドルの行方を左右へ
本日は米欧の金融当局者発言が相次ぐ。
欧州ではビルロワドガロー仏中銀総裁やマン英中銀委員、
エスクリバ西中銀総裁らが登壇予定で、**ECB議事録（9月会合分）**も公表される。
米国ではFRB幹部の発言ラッシュとなる。
- パウエル議長：会議開会挨拶（録画、質疑なし）
- ボウマン副議長：ベッセント財務長官と対談（利下げスタンスに注目）
- バー理事：経済見通し講演（質疑応答あり）
- カシュカリ総裁：バー理事との共同セッションに登壇
中でもハト派傾向のボウマン副議長がどの程度慎重な姿勢を示すかが焦点。
発言トーン次第では、足元のドル高一服のきっかけとなる可能性もある。
📈 為替・市場動向（ロンドン時間）
| 通貨ペア | 現在値 | コメント |
|---|---|---|
| USD/JPY | 152.95 | 高市トレード継続、日米金利差維持が支え |
| EUR/JPY | 最高値更新 | ユーロ圏不安でも円安優勢続く |
| EUR/USD | 1.1680前後 | ドル高圧力で上値の重い展開 |
ドル円の上昇トレンドは維持されているものの、
政府・日銀のけん制発言や、
FRB当局者によるハト派寄りのメッセージが出れば、
短期的な反落（ドル安・円高）も想定される。
📊 総括：データなき「政治・発言相場」に突入
現在の為替市場は、経済統計よりも政治・政策主導の展開が鮮明。
米国では政府機関閉鎖でデータが止まり、
日本では高市政権誕生による金融政策期待が揺らぐ。
今夜の米金融当局者の発言は、
このドル買い・円売りトレンドを持続させるのか、
それとも調整を誘発するのかを占う重要な分岐点となる。
