✅ 本日のメインイベント:英中銀(BOE)政策決定会合
— カギを握るのは“利下げ派が何人に増えるか”
🇬🇧 BOEは据え置きが大勢、しかし本当の勝負は「票割れ」
政策金利自体は据え置きが市場コンセンサス。
ただし、足元の英国経済は弱めの指標が多く、
利下げを主張する委員が前回より増える可能性が注目されている。
最近のデータ:
- CPI → 伸び鈍化、物価圧力はピーク越えの兆候
- 賃金 → 伸び率が減速開始
- 雇用 → 軟化のサインが拡大中
BOE自身も**「インフレは4%付近で天井」**との見通しを提示済み。
さらに、秋季予算案(増税議論)を控え、市場心理は重い。
🔍 最大の焦点:委員会の賛否構成(=票割れ)
| 前回(9月) | 今回予想 | ポンド反応 |
|---|---|---|
| 7名:据え置き / 2名:利下げ | 6名:据え置き / 3名:利下げ | 利下げ支持が増えると → ポンド売り |
シナリオ別の相場インパクト
| シナリオ | 市場解釈 | 反応 |
|---|---|---|
| 票割れが前回と同じ(7-2) | 想定よりタカ派 | ポンド買い |
| 利下げ派が1名増(6-3) | 緩和への地ならし開始 | ポンドじわり売り |
| 利下げ派が一気に拡大(5-4等) | 景気リスクが明確化 | ポンド急落 |
🗓 スケジュール
| イベント | 時刻(日本) | 注目点 |
|---|---|---|
| BOE政策金利発表 | 21:00 | 賛否構成(票割れ) |
| ベイリー総裁 会見 | 21:30 | 利下げ時期への踏み込み有無 |
🎙 会見で注目すべき“言い回し”(FXトレーダー向け実用版)
| キーワード | 方向 | 意味 |
|---|---|---|
| 「より多くのデータを確認する必要がある」 | ポンド売り | 利下げ視野に入れている |
| 「賃金に鈍化の兆し」 | ポンド売り | 労働需給が緩む=引き締め不要 |
| 「利下げは議論していない」 | ポンド買い | 明確なタカ派サイン |
| 「政策は粘り強く維持」 | 中立 | 方向感が出にくい |
| 「インフレは低下しているが道半ば」 | ノイズ | 揺れても長続きしない |
結論:反応が本格化するのは “会見後10分〜2波目”。
💱 ロンドン時間の為替状況
| 通貨ペア | 現在値 | 状況 |
|---|---|---|
| USD/JPY | 153.65 | 円買い戻し入りつつも押しは限定的 |
| EUR/USD | 1.1518 | ドル調整で底堅い |
| GBP/USD | 1.3084 | BOE待ち、方向感出ず |
| GBP/JPY | 201〜202円台 | 触りにくい位置、イベント待ち |
🎯 トレード戦略(短期実戦用)
| 通貨 | 買いどころ | 売りどころ | 備考 |
|---|---|---|---|
| GBP/USD | 1.3030〜1.3050 | 1.3140前後 | 票割れが進めば下方向強まる |
| GBP/JPY | 200.90 | 202.80前後 | ボラ拡大に注意、サイズ小さめで |
✅ 発表直後 → 触らない(1〜3分)
✅ 会見冒頭 → 一旦ノイズ
🔥 方向が固まるのは “Q&Aフェーズ” の2波目
🧭 最終まとめ
- 政策発表よりも「票割れの増減」が主役
- ポンドはイベント後に急激な上下が出やすい
- 本番は 会見Q&A後の方向性確定→2波目の順張り





