米地銀の信用不安でドル売り再燃、ドル円149円台へ突入


💥 米地銀不正融資問題が新たなドル売りトリガーに

ニューヨーク市場では、米地方銀行の不正融資問題が明るみに出て金融株が急落。
信用不安拡大が新たなドル売り要因となり、リスク回避の動きが再燃した。

銀行の融資先でリスクが表面化し、投資家の不安心理が拡大。
これを受けた東京市場ではドル全面安の展開となり、
ドル円はついに節目の150円を割り込み149円台へ突入

ユーロドルは1.17台を回復、ポンドドルも1.34台後半まで上昇。
一方でクロス円は方向感に欠け、ドルストレート中心のドル安相場が目立っている。


💴 ドル円:150円割れで下値模索、リスクオフ地合い強まる

ドル円は「高市トレード」巻き戻しに加え、
米地銀問題によるリスクオフのドル売り+円買いが鮮明に。
一時151円台まで戻す場面もあったが、上値は限定的。
午後には149円台半ばまで下落し、心理的節目を明確に割り込んだ。

今後はこの149円台を維持できるかどうかが焦点。
ここを下抜けると、次のサポートは148円前半~147円後半に位置する。

📊 主要通貨ペア(東京時間)

通貨ペア現在値コメント
USD/JPY149円台半ばドル売り加速、節目割れ鮮明
EUR/USD1.1710前後ドル安+ユーロ買い優勢
GBP/USD1.3480近辺英財政懸念後退で堅調
EUR/JPY175円台前半円買いで上値抑制

🏦 今後の焦点:株安連鎖と金相場の過熱感

米地銀不安を受け、銀行株の売り圧力が続く見通し。
一方、安全資産としての金(ゴールド)はリスク回避・通貨分散・中銀買いのトリプル要因で上昇を続けている。

ただし短期的には過熱感からの調整リスクも意識され、
週末にかけては株・債券・為替の三市場でボラティリティ上昇が警戒される局面に。


📈 今夜の経済指標と要人発言予定

経済指標(10月17日発表予定)

ユーロ圏CPIは確報値のため影響は限定的とみられる。

主な要人発言

なお、今週末からFRB当局者のブラックアウト期間(発言自粛期間)に入るため、
今夜のサレム総裁発言が事実上最後の材料提供となる可能性が高い。


🏛 政局:自民・維新の連立協議が進展報道

維新の藤田共同代表は17日午後、

「協議は大きく前進した。最終の詰めに入る」
と発言。自民・維新の連立協議が最終段階に入ったとの見方が広がった。

もっとも、「正式合意には至っていない」とも明言しており、
為替市場は一時的に円売りで反応したが、
地銀不安によるドル売り圧力の方が優勢となった。


✅ 総括

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