高市トレード再燃、日経平均は史上初の5万円台 為替は円安持続も介入警戒感強まる


💹 株式市場:高市政策期待が主導、史上初の5万円台突破

週明けの東京市場では、日経平均がついに5万円台の大台を突破
高市政権の経済政策への期待感が投資マインドを押し上げ、
リスク選好の流れが株式市場全体を包み込んだ。

為替市場でもドル円は153円台に乗せる展開となり、
“高市トレード”の再燃を象徴する週明けとなった。

もっとも、株価の高揚感とは裏腹に、
為替市場では上値警戒と介入リスクを意識する慎重な姿勢も。
投機筋の円売りは続くものの、
当局の口先介入を警戒してポジションはやや軽め。
高所警戒感が漂う中で、値動きはやや落ち着きを取り戻している。


💴 為替市場:円売り優勢も、上値で慎重姿勢

ドル円は153円台前半での膠着が続く。
高市内閣が掲げる財政拡張・金融緩和の方針が円売りを支える一方、
市場には「当局の介入発動ラインが近い」との観測も根強い。

今週末の日銀金融政策決定会合を控え、
投機筋によるポジション整理も進行中。
依然として円安トレンドは維持されているものの、
一方向の円売り加速には慎重さが戻りつつある


🇺🇸 米中協議と地政学:安心感と火種の併存

海外では、米中協議の進展ムードが市場を支えている。
ベッセント米財務長官は「中国高官との会談は建設的だった」と評価し、
トランプ大統領も

「習主席との取引はうまくいくだろう」
と前向きな発言。

このコメントを受けて、
対中100%関税の撤回観測が浮上し、
リスク選好のドル買い・株買いを後押ししている。

ただし、トランプ大統領は依然として
対ロシア・対カナダで強硬姿勢を崩しておらず、
韓国との通商協議も難航中。
世界的な「緊張緩和」と「不透明リスク」の綱引きが続く構図だ。

今週は、米株高の持続性とドル円153円台の定着度が市場の焦点となる。


📊 今週の主要経済指標・イベント

日時指標・イベント市場の注目点
🇹🇷 トルコ雇用統計(9月)雇用情勢の改善度合いに注目
🇭🇰 香港貿易収支(9月)対中輸出の回復ペース
🇩🇪 ドイツIfo景況感(10月)88.4(予想88.0)と改善、ユーロ反応は限定
🇪🇺 ユーロ圏マネーサプライM3ECBの流動性政策を占う
🇲🇽 メキシコ貿易収支(9月)中南米通貨への波及リスク
🇺🇸 米耐久財受注政府閉鎖影響で発表延期の公算

発言関連では、
ブロック豪中銀総裁が討論会に出席予定。
米欧の主要当局者はブラックアウト期間入りのため発言は限定的。
米国では2年債(690億ドル)・5年債(700億ドル)入札が実施される。

また、英国・欧州市場は冬時間へ移行。
経済指標発表が1時間遅れとなる点にも注意が必要だ。


💵 市場概況(ロンドン時間)

ロンドン時間序盤、為替市場は落ち着いた値動き。
ドル指数は前週末比ほぼ横ばいで、
98.84〜98.99の狭いレンジ内推移となった。

独Ifo指数の改善にもかかわらずユーロの反応は限定的で、
市場全体が「CPI通過後の手控えモード」に入っている。

📊 主要通貨レート(ロンドン時間)

通貨ペア現在値コメント
USD/JPY153.01円安持続も介入警戒で上値重い
EUR/USD1.1632Ifo改善もユーロは反応鈍い
EUR/JPY177.72円安主導で高値圏を維持
GBP/USD1.3322小動き、材料難で方向感乏しい

✅ 総括

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