【米ミシガン大学指数に注目】比較的落ち着いた相場、方向感探る1日へ
✅ マーケット全体の流れ
今週の為替市場は、パウエルFRB議長の解任報道と、その後のトランプ大統領による否定を受け、ドル円が146円台から148円台へと大きく振れました。ただ、現状は株式市場の堅調さを背景に、ドル高・円安基調が再び優勢です。
- ドル円:146円台後半~148円台で変動後、現在は落ち着きを取り戻しつつある状況
- ドルインデックス(DXY):10日・21日移動平均線を上回って推移し、7月以降のドル高トレンドは継続中
✅ 米経済指標の振り返り
直近の米指標は以下の通り、全体として強めの内容でした。
- CPI(消費者物価指数):予想通りも前回より加速 → インフレ圧力が根強い印象
- PPI(生産者物価指数):予想下回り → 生産者価格は鈍化基調
- 小売売上高:予想超え → 消費の底堅さを確認
- 鉱工業生産:強い結果 → 製造業活動の回復示唆
これらを受けても、年内利下げ観測に大きな変化はなし。
✅ 本日の注目イベント
米住宅関連データ(6月)
- 住宅着工件数:予想130万件(前回125.6万件)
- 建設許可件数:予想138.7万件(前回139.4万件)
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報・7月)
- 市場予想:61.5(前回60.7)
- インフレ期待:1年先は5%付近で横ばい見込み
FRB関連
- ウォラー理事がブルームバーグTV出演
- 既に「次回FOMCで25bp利下げが適切」と発言(市場では少数派)
- CME FedWatchでは据え置き確率95%超
その他
- EU・米通商協議進展に注目
- メルツ独首相:「非対称的な合意の可能性」発言
✅ 相場の見方とトレード戦略
- ドル円:方向感に乏しいが、148円前後を維持すれば押し目買いスタンス継続
- 注目はNY時間のミシガン指数:
- 予想を大きく上回れば、ドル買い再燃のシナリオ
- 下振れなら、148円割れの調整も視野
📌 総括
本日は米消費者心理の改善度合いに焦点が当たります。
ドル高基調が維持されるのか、それとも一服するのか――21:30の指標がカギです。