今週末の米雇用統計にらみ、調整局面を意識したトレード戦略
今週の展望と市場の動向
- 週末の焦点:1月10日(金)発表予定の米雇用統計。
- 非農業部門雇用者数:市場予想は16万人増(前回22.7万人増から減少予想)。
- 米雇用統計関連指標(ADP雇用統計、新規失業保険申請件数)は軒並み弱含みの予想。
- ドル円動向:
- 東京・アジア市場では円相場はドル円・クロス円ともに小高く推移。
- 植田日銀総裁が利上げタイミングについて慎重な姿勢を示し、円買い圧力が抑制。
- 株式市場:
- 日本株、中国・香港株は軟調な展開。
- 為替市場と株式市場の方向性にズレがみられる。
- 米ドル指数:
- 小幅な上下動を繰り返し、方向感に乏しい展開。
短期戦略
- ドル円:
- シナリオ1:米ドル反発時
- 雇用統計に向けたドル高期待を背景に、ドル円の買いを検討。ターゲットは158円台。
- シナリオ2:米ドル下落継続時
- 調整局面が進む場合は157円割れを注視。大きな下落が見られれば買いポジションのタイミングを慎重に判断。
- シナリオ1:米ドル反発時
- ユーロドル:
- 欧州経済指標や米ドルの動き次第で、売り目線を継続。1.04割れを狙ったエントリーのチャンスを探る。
- ビットコイン:
- 米ドル動向に左右されにくいビットコインを引き続き注視。
- 98,000ドルを超えれば買い増し、97,000ドル割れではポジション調整を検討。
重要指標とイベント
- 経済指標:
- スイス小売売上高(11月)
- フランス・ドイツ・ユーロ圏・英国・米国非製造業PMI(12月)
- ドイツ消費者物価指数(12月速報値)
- 米製造業新規受注(11月)、米耐久財受注(確報値)(11月)
- 発言イベント:
- クックFRB理事講演(質疑応答あり):金融安定性と経済見通し。
- 米3年債入札(580億ドル)。
ポイントまとめ
- ドル円:米ドルの反発があれば買いエントリー。米雇用統計前の動きに注意。
- ユーロドル:売り目線を維持。欧州指標や米ドルの動向次第で慎重に対応。
- ビットコイン:98,000ドル超えで積極的な買い増しを検討。
- 全体戦略:「調整局面」への意識を高め、慎重に市場の反応を確認する。
P.S. 今週は雇用統計に向けて仕掛けのタイミングを見極める重要な週です。米ドルや円の調整動向をしっかり見極めて、的確なエントリーを心がけましょう!