注目のECB理事会と米経済指標の発表、NY市場序盤にイベント集中
本日は、ECB理事会での金融政策発表や米小売売上高、鉱工業生産など、重要な経済イベントが続き、NY市場序盤に集中しています。発表に先立ち、短期ポジションの調整や事前の思惑により、神経質な値動きが予想されます。
ECB理事会の焦点:政策金利の動向と今後の利下げペース
今回は、政策金利と声明、そしてラガルド総裁の会見が注目の中心です。中銀預金金利は現行の3.50%から3.25%に25bp引き下げられる可能性が高いとされています。前回、ラガルド総裁は10月はデータが少なく、12月が適切な判断時期だと示唆していましたが、その後の弱いPMIやドイツGDP成長率見通しの下方修正を受け、10月の利下げが市場に織り込まれている状況です。
ラガルド総裁の会見では、今後の利下げペースについてのニュアンスも注視されるでしょう。連続利下げの可能性が示されるかどうかが焦点となりそうです。
米国経済指標発表の注目点
ドル高が続く中で、米国の一連の経済指標がドル相場に影響を与える見込みです。日本時間21:30に、米小売売上高(9月)、フィラデルフィア連銀景況指数(10月)、新規失業保険申請件数が発表され、続けて鉱工業生産指数、企業在庫、住宅市場指数、対米証券投資なども発表されます。特に、小売売上高は前月比0.3%の増加が予想され、鉱工業生産は0.2%の減少が見込まれています。これら指標を通じて、ドル高が継続するかを見極めることが求められるでしょう。
本日の注目ポイントとイベント
米ドルに対してユーロは利下げを織り込んで売られており、ここから利益確定の買いが出やすい状況を想定していますので、EURを買いで保持中です。ただし、結果次第で再度ポジションの見直しも視野に入れています。