米市場休場、雇用統計前の様子見ムード漂う
本日はカーター元大統領の追悼日として、米株式市場は休場、債券市場は短縮取引となります。市場全体としては米雇用統計(明日発表)を控えた静かな展開が予想されますが、金融当局者の発言が相場に短期的な影響を与える可能性もあります。
本日の注目ポイント
米金融当局者の発言
複数のFRBメンバーが発言予定です。特に、利下げに対する見解や2025年の政策の方向性についてのヒントが得られる可能性があります。
- ハーカー総裁(フィラデルフィア連銀):今後の利下げへの考え方に注目。
- コリンズ総裁(ボストン連銀):米経済展望に焦点。
- バーキン総裁(リッチモンド連銀):地域経済と政策見通し。
- シュミッド総裁(カンザスシティ連銀):金融政策全般に関する講演。
- ボウマンFRB理事:「金融政策と経済パフォーマンス」をテーマにした講演。
欧州・ロンドン市場の経済指標
欧州時間帯では重要な経済データの発表が予定されています。リスクオフムードの中でユーロやポンドへの影響が注目されます。
- ドイツ鉱工業生産指数(11月)
- ユーロ圏小売売上高(11月)
- 英DMPインフレ調査(12月)
- 南アフリカ製造業生産高(11月)
その他注目材料
- 中国経済指標の弱さ:リスク回避の流れを強める可能性あり。
- 米国時間のブラジル小売売上高やメキシコCPI:新興市場通貨への影響を確認。
足元の市場動向
- ドル円:157円台で推移。やや上値が重い。
- クロス円:全体的にリスク回避ムードで軟調。
- ビットコイン:昨日の少額買いがストップアウト。本日は再エントリーのタイミングを慎重に見極める必要あり。
戦略と見通し
ドル円
- 雇用統計前の調整局面に入りつつあるため、大きな動きは限定的と予想。
- サポートラインとして156.80円を意識。
ビットコイン
- 昨日のストップアウト後、流動性が低い中でのエントリーは慎重に。
- 上昇トレンドが再開する場合は98,000ドル付近での反応を確認。
基本姿勢
- 本日は様子見が基本。
- 米雇用統計を前に、リスクを抑えた短期トレードを心掛ける。
今週はイベントが少ないため、マーケットの動きは緩やかですが、金融当局者の発言が予想外の展開を生む可能性もあります。慎重に市場の反応を見極め、来週の主要イベントに備える姿勢が重要です。