週明けの市場は、特に注目すべき経済指標や発言イベントが少なく、静かな展開となっています。スウェーデンの最新のGDPデータは弱含んだものの、スウェーデンクローナの反応は軽微でした。日本時間午後5時30分には、イギリスの消費者信用残高とマネーサプライM4が発表される予定ですが、その後の主要国の経済指標は予定されていません。
発言イベントも少なく、米金融当局者は31日のFOMC会合を控え、ブラックアウト期間に入っています。同日には日銀の金融政策決定会合の結果発表も予定されていますが、現時点で特に目立った報道や関係者の発言は見られません。市場はパリ五輪関連の話題に集中しています。また、米株式市場ではマクドナルドの決算発表が注目されています。
週明けの東京・アジア市場では、ドル円やクロス円はやや円高方向に動いています。31日に予定されている日米の金融政策発表を前に、ドル円は153円台での推移が続いており、神経質な値動きが見られます。特に日銀関連の観測報道や関係者の発言には引き続き注意が必要です。通貨オプション市場では、ドル円の1週間ボラティリティが14%台半ばと高水準で推移しており、新たな材料に敏感に反応する地合いとなっています。
一方、ビットコイン市場は活況を呈しており、トランプ氏が米国をビットコイン大国にする意向を示したことや、仮想通貨に好意的な規制を推進する発言から大きな買いが入っています。ビットコインは7万ドルの抵抗を超えると更なる上昇が期待され、今週中に史上最高値を更新する可能性が注目されています。