🌍 週明け市場:金融当局者の発言ラッシュ、ドル高調整に入るか
◆ 市場の背景
週明けは目立った経済指標がなく、材料不足の中で為替は落ち着いたスタート。予定されているのは以下:
- トルコ消費者信頼感(9月)
- 香港CPI(8月)
- カナダ鉱工業製品価格(8月)
- ユーロ圏消費者信頼感(速報値・9月)
為替全体を左右する決定打にはなりにくいと見られている。
◆ 金融当局者の発言ラッシュ
- ECB:エスクリバ・スペイン中銀総裁、ナーゲル独連銀総裁、レーン主席エコノミスト
- イングランド銀行:ピル主任エコノミスト、ベイリー総裁
- FRB:ウィリアムズNY連銀総裁、ムサレム・セントルイス連銀総裁、ミラン理事、バーキン・リッチモンド連銀総裁、ハマック・クリーブランド連銀総裁
先週のFOMCでは0.25%利下げが決定。年内2回の追加利下げ見通しが示されたことで、市場は「連続利下げシナリオ」を意識。今週の発言群がその見方を強めるのか修正するのかが焦点となる。
◆ ロンドン序盤の値動き
- ドル円:147.82まで下落後、147.85前後に戻す
- ユーロドル:1.1726から1.1769へ反発
- ポンドドル:1.3453から1.3503へ上昇
- 米10年債利回り:4.12%台に低下
債券買い戻しとともにドル高に調整が入り、足元では先週の反動が出ている。
◆ 通貨ペア別 想定レンジ表(今週見通し)
通貨ペア | 想定レンジ | 注目ポイント |
---|---|---|
USD/JPY ドル円 | 146.50 – 149.50円 | FRB要人発言と米金利動向。149円台は介入警戒。 |
EUR/USD ユーロドル | 1.1650 – 1.1850ドル | ECB要人発言と米指標の強弱。下値は堅い展開。 |
GBP/USD ポンドドル | 1.3400 – 1.3650ドル | 英財政不安と金利見通し。CPIの影響に注目。 |
EUR/JPY ユーロ円 | 171.50 – 174.00円 | ユーロ底堅さと円相場次第で上値余地あり。 |
GBP/JPY ポンド円 | 197.50 – 202.00円 | 英長期金利とリスク回避フロー。200円攻防に注目。 |
AUD/JPY 豪ドル円 | 95.50 – 98.50円 | 豪州CPI・雇用関連に反応。米ドル動向で上下振れ。 |
NZD/JPY NZドル円 | 85.00 – 87.50円 | GDP下振れ観測で戻り売り基調。 |
CAD/JPY 加ドル円 | 105.50 – 108.50円 | BOC利下げ観測強く、戻り売り優勢。 |
GOLD (XAU/USD) 金 | 3520 – 3650ドル | ドル安・金利低下で買い優勢。安全資産需要も下支え。 |
⚖️ まとめ
本日は「要人発言主導」の一日となりそうだ。
ドル高局面は調整が入り、コメント次第でドル売りが加速するか、再び買い戻されるかの分岐点。
特にFRB・ECB・英中銀の発言が相場観を左右する局面に入っている。