💱 市場展望:FOMC議事録とパウエル講演待ちで様子見ムード
🔎 本日の注目材料 ― FOMC議事録
- 今週最大のイベントは ジャクソンホール会議(金曜)のパウエルFRB議長講演。
- それまでは市場参加者も積極的な売買を控え、方向感に欠ける展開が続きやすい。
- 本日は7月29–30日開催分の FOMC議事録 が公表予定。
- 当会合は金利据え置きが決定。
- ただしボウマン副議長とウォラー理事が「25bp利下げ」を主張。
- 両氏はトランプ大統領寄りとされ、中銀の独立性に対する懸念を招いた。
📉 雇用統計後の市場環境
- 直近の米雇用統計は予想を下回る結果となり、前回・前々回の数値も大幅下方修正。
- これを受けて、市場は 9月利下げ(25bp)をほぼ織り込み済み。
- 今夜の議事録は「雇用統計前の議論」であり、鮮度に欠けるため反応は限定的。
- ただし、利下げ姿勢が鮮明であればドル売りに繋がる可能性もある。
📊 本日の主な指標
- 南アCPI(7月)
- ユーロ圏HICP確報値(7月)
- 米MBA住宅ローン申請指数(8/9–15)
👉 いずれも目新しさに乏しく、市場インパクトは小さめと見られる。
🗣 発言・イベント
- ECBラガルド総裁:世界経済フォーラム国際ビジネス評議会(IBCC)出席
- FRBウォラー理事:ブロックチェーンシンポジウム2025参加
- アトランタ連銀ボスティック総裁:経済見通し討論会に出席
- 米週間石油在庫統計、米20年債入札(160億ドル規模)
🌍 為替市場の動き(ロンドン午前)
- NZドル/ドル:0.5890 → 0.5815へ急落
- RBNZが25bp利下げ決定。さらに「50bp利下げを支持した委員がいた」と判明し売りが加速。
- 現在は0.5830付近で小動き。
- ユーロドル:1.1655まで小幅上昇
- ユーロポンド:英CPIの一時的なポンド高を巻き戻し
- ユーロ円:171.80前後、朝方安値からは反発気味
✅ 総括
- 今夜はFOMC議事録に注目も、雇用統計前の議論であり鮮度に欠ける。
- ドル相場は一時的な反応に留まりやすく、本格的な方向感は金曜のパウエル講演待ち。
- それまでは「一進一退のレンジ推移」が続く可能性が高い。
💱 市場展望:パウエル講演待ちで方向感乏しい中、短期レンジ意識
📊 主要通貨ペア 簡易レンジ表(目安)
通貨ペア | 想定レンジ | ポイント |
---|---|---|
USD/JPY ドル円 | 146.80 – 148.50 | FOMC議事録後も方向感薄、金曜講演まではレンジ中心 |
EUR/USD ユーロドル | 1.1600 – 1.1700 | 米金利動向に連動、1.1650を軸に上下試し |
GBP/JPY ポンド円 | 197.50 – 199.80 | 英CPIで変動も、200円台は心理的節目で重い |
NZD/USD NZドル | 0.5800 – 0.5900 | RBNZ利下げで急落、当面は下限意識の揉み合い |
✅ レンジ表の見方
- レンジ内取引がメインシナリオ。
- 米金利や要人発言で上下に振れても、方向性は金曜パウエル発言待ち。
- 想定レンジを割れると、短期トレンドに発展するリスクあり。
📊 通貨ペア別 戦略レンジ表(短期シナリオ付き)
通貨ペア | 想定レンジ | 戦略シナリオ |
---|---|---|
USD/JPY ドル円 | 146.80 – 148.50 | レンジ内は押し目買い・戻り売りを繰り返し。148.50上抜けで149円台試し、146.80割れで146円前半へ下落リスク。 |
EUR/USD ユーロドル | 1.1600 – 1.1700 | 基本はレンジ取引。1.1700超で買い圧力が強まり、1.1750へ。逆に1.1600割れは1.1550を試す展開へ。 |
GBP/JPY ポンド円 | 197.50 – 199.80 | 節目の200円が上値の壁。199.80突破で200円台定着を狙えるが、197.50割れは197円割れ警戒。 |
NZD/USD NZドル | 0.5800 – 0.5900 | RBNZ利下げ後の不安定な値動き。0.5900突破なら0.5950へ反発余地、0.5800割れで0.5750まで下落余地。 |
✅ 戦略ポイント
- 今週は 「金曜パウエル講演」まで大きな方向感は出にくい。
- レンジ内取引が基本で、上下ブレイク時は短期トレンド転換を意識。
- 政治リスク(米ウ首脳会談)や経済指標で一時的な乱高下に注意。