💱 来週に向けたドルの動きは?
本日は米小売売上高をはじめ重要指標が集中
📉 今週のマーケット総括
今週は全体的にドル売りが優勢でしたが、経済指標や要人発言ごとに神経質な値動きが目立ちました。
- 米雇用統計(8月初旬)
- 雇用者数の伸びが鈍化。
- 前回・前々回分が大幅に下方修正され、9月FOMCでの**25bp利下げ観測は約90%**まで上昇。
- 米CPI(火曜)
- ヘッドライン:前年比+2.7%(予想下回る)
- コア:前年比+3.1%(加速)
→ 利下げ期待を背景にドル売り。
- 米PPI(木曜)
- ヘッドライン:前年比+3.3%
- コア:前年比+3.7%(大幅加速)
→ インフレ加速でドル買い戻しが入る。
- ベッセント米財務長官発言
- 9月に50bp利下げを主張し、金利は1.50%まで低下が必要と発言。
- 日銀にも利上げを促すコメント。
- その後、「FRBに指示していない」とトーンダウン。
- PPIの強い結果と相まって50bp利下げ観測は後退、据え置きの織り込みは約7%に上昇。
現状、25bp利下げの織り込み度は93%前後で高止まりしています。
📊 本日の注目指標(8月15日・海外市場)
- 米小売売上高(7月)
- 前月比 +0.6% 予想(前回 +0.6%)
- 自動車除く:+0.3% 予想(前回 +0.5%)
- 米NY連銀製造業景気指数(8月)
- 米輸入物価指数(7月)
- 米輸出物価指数(7月)
- 米鉱工業生産(7月)
- 米企業在庫(6月)
- ミシガン大学消費者信頼感指数(8月速報)
- 対米証券投資(6月)
💵 ドルのテクニカル視点
- ドル指数は週初からじり安基調。
- 本日の指標結果によって、この流れが週末まで続くかが焦点。
💹 通貨ペア別 簡易レンジ見通し(短期)
通貨ペア | 予想レンジ | 注目ポイント |
---|---|---|
USD/JPY | 145.80〜147.20 | 米小売売上高が弱ければ145円台割れも視野 |
EUR/USD | 1.1600〜1.1700 | 1.17台は戻り売り優勢、CPI・PPIで乱高下後の調整局面 |
GBP/JPY | 197.50〜199.20 | 200円手前の重さ継続、株高で下支えも |
AUD/USD | 0.6440〜0.6540 | 豪州利下げ観測が上値を抑制 |
USD/CAD | 1.3730〜1.3840 | カナダ雇用統計弱ければ1.38台維持も |
EUR/JPY | 169.80〜171.20 | クロス円全般の地合い改善が支え |
⏩ 来週の注目イベント
- 8月22日(金)日本時間23:00
- パウエルFRB議長がジャクソンホール会議で講演予定。
- 当面は米利下げ観測を軸にした相場展開が中心となる見込み。
📌 トレンドの分岐点
- 今夜の米小売売上高が予想を下回れば、ドル安が加速しやすい。
- 反対に予想を上回れば、一時的なドル買い戻しの可能性も。