💱 米雇用統計を前に揺れる為替市場|ISM改善とポンド急落が焦点
🌍 グローバル市場の環境
- NY市場は9月相場が本格スタート
昨日は米国とカナダがレーバーデーで休場。流動性が薄いなか、今週は週末の米雇用統計(NFP)に向けて、相場の視線が集中しています。 - 米雇用統計の重要性
前回は雇用者数の大幅下方修正が市場に衝撃を与え、9月の25bp利下げ観測をほぼ確実視させました。
今回の数字がさらに弱ければ、50bp利下げ観測まで浮上する可能性があります。 - 米主要イベントスケジュール
- 9/3:JOLTs求人件数、製造業受注
- 9/4:ADP雇用統計、ISM非製造業、週次失業保険
- 9/5:米雇用統計(NFP)
📊 本日の注目経済指標
- 米ISM製造業景況指数(8月)
- 予想:49.0(前回48.0から改善見込み)
- 依然として「50割れ」の収縮圏内だが、改善が確認されればドル支援要因に。
- ユーロ圏CPI速報(8月)
- 予想:前年比+2.1%、コア+2.2%
- ECB理事会(9/11)は据え置き観測が優勢。インフレ上振れはユーロを一時的に支える可能性。
💵 為替市場の動き
- 東京市場
- 氷見野日銀副総裁が「慎重なスタンス」を示したことで円売り優勢。
- 本邦10年債入札が堅調で利回り低下 → 円売り圧力。
- ドル円は148円台に上昇。
- ロンドン序盤
- ドル買い主導、特にポンド急落が波及。
- 英長期債利回りが急上昇し、財政懸念からポンド売りが強まった。
- ポンドドル:1.3530 → 1.3439へ急落
- ユーロドル:1.17割れ → 1.1671へ安値更新
- ドル円:148.53まで上昇
- 米10年債利回り:4.24% → 4.27%に上昇
✅ まとめ
今週は「米雇用統計待ちの米指標ラッシュ」。
- 短期的にはISMやJOLTsなどに神経質に反応しつつも、最終的な方向感は金曜NFP次第。
- ドル円は148円台半ばまで上昇し、ポンド安がドル買いを後押し。
- ユーロはCPI速報が材料となるが、本格的なトレンド形成はやはり米イベント待ちとなりそうです。
承知しました ✅
先ほどの記事に 通貨ペア別の簡易レンジ表+戦略シナリオ を追記しました。週末NFPを控え、短期・中期での動き方を整理した形です。
📊 主要通貨ペア レンジ表&戦略シナリオ
通貨ペア | 想定レンジ | 短期シナリオ | 中期シナリオ |
---|---|---|---|
USD/JPY ドル円 | 147.00 – 148.80 | 147円台前半は押し目買い、148.50超えは利確優先 | NFPが弱ければ146円割れ試す、強ければ150円方向再トライ |
EUR/USD ユーロドル | 1.1650 – 1.1750 | 戻り売り優勢、1.1700台は上値重い | NFP弱ければ1.18試し、強ければ1.16割れへ |
GBP/USD ポンドドル | 1.3430 – 1.3550 | 英財政懸念で戻り売り、1.35台は重い | 英指標次第で1.34割れ → 下落トレンド拡大 |
EUR/JPY ユーロ円 | 171.50 – 173.00 | 172円割れで売り優勢、173円は上値抵抗 | ユーロ安進行なら170円方向、逆にドル安なら174円視野 |
GBP/JPY ポンド円 | 198.00 – 200.00 | 199円前後は売り圧力、197円台前半は押し目買い | 200円突破は一時的、財政リスクで上値限定 |
✅ ポイント整理
- ドル円:米利下げ観測が支配的だが、米指標次第で振れ幅拡大。
- ユーロドル:ECB利下げ観測が残り戻りは限定。1.16が下値の攻防ライン。
- ポンドドル/ポンド円:財政懸念が上値を圧迫、200円突破は壁。
- クロス円:ドル主導の動きに左右されやすく、株価リスクオンで円売りも。