💹【為替速報】FOMC通過後もドル円は150円を前に伸び悩み|注目はPCEインフレ指標へ
✅ FOMCは想定通りの据え置き、ドル買いも上値は限定的
米連邦準備制度理事会(FRB)は市場予想通り政策金利を据え置き、パウエル議長も「インフレ鈍化の明確な証拠を待つ」との慎重なスタンスを維持しました。
これを受け、ドル円は一時149.54円まで上昇。しかし、アジア時間にかけて日銀会合の結果や株価の軟調を背景に一時148.59円まで反落。
日銀は2025年度の物価見通しを上方修正した一方で、追加利上げに関しては慎重な姿勢を示しました。植田総裁のハト派的発言を受け、円安が再燃し149.99円まで上昇。それでも150円台は依然として心理的な壁となっています。
✅ 次の焦点は7月26日発表の「PCE価格指数」
FOMCを通過し、市場の目はインフレ指標の本命=PCEデフレーターに移っています。
指標 | 市場予想 | 前回値 | 注目点 |
---|---|---|---|
🇺🇸PCE価格指数(前年比) | +2.5% | +2.4% | CPIが+2.7%まで上昇した流れに続くか注目 |
🇺🇸コアPCE(前年比) | +2.7% | +2.7% | 粘着的なインフレ圧力が評価されるかが鍵 |
→ 上振れすれば150円突破のシナリオに現実味。反対に、インフレ鈍化が見られれば、調整のきっかけとなる可能性もあります。
✅ 為替市場概況:FOMC後はドル主導、円は振れ幅大きく
通貨ペア | 現在値(概算) | コメント |
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USD/JPY | 149.80付近 | 日銀後の円売り継続で高値圏だが、150円は心理的節目 |
EUR/USD | 1.1450前後 | 1.1400割れに抵抗、売り一服 |
EUR/JPY | 171.50前後 | ユーロ高+円安で反発、クロス円も持ち直し |
- ドル円は148.50~150.00のレンジ内で神経質な動き
- ユーロドルは1.1400が堅く、下値抵抗が意識される
- 円全体が反落しており、クロス円は反騰傾向
✏️ 総括:材料出尽くしではなく、むしろ波乱はこれから
FOMCを通過し、次なるトリガーは米PCEインフレ指標。さらに今週末には米雇用コスト指数・FRB要人発言も再開される見込みで、相場の波乱要素はまだ多く残ります。
- ドル高トレンドは基調として継続中
- ただし、150円という大台やPCE結果次第で短期調整の可能性も
- 日銀イベント通過後の「日本売り」再燃や政局要因にも警戒を