📉 FOMC控えドル高一服、リスク警戒は継続
地政学×中央銀行イベントが交錯する重要局面へ
本日、東京市場では週初から続いたドル高への調整売りが優勢となっています。背景には、米FOMCを控えたポジション調整や、明日の米祝日「Juneteenth」に伴う流動性低下への警戒感が影響しています。
ドルインデックスは10日移動平均付近を推移しており、中長期のドル安トレンドは依然健在です。
🏛 FOMCは据え置き確実?焦点は「ドットチャート」とトランプの反応
今回のFOMCでは政策金利据え置きが市場のコンセンサス(100%織り込み)。注目はメンバーによる**金利見通し(ドットプロット)**がどのように変化するかです。
仮に前回の「年内2回の利下げ想定」が修正されれば、市場との織り込みギャップに揺れが出る可能性もあります。
また、**「トランプ関税がインフレに与える影響」**についてパウエル議長がどのような見解を示すかもポイントです。
トランプ大統領の怒りを買う内容となれば、市場が過敏に反応する展開も十分に想定されます。
🌍 中東リスクは依然くすぶる状況
トランプ氏、イラン地下核施設への攻撃許可か?
一方、中東情勢では、米国がイランの地下核施設への軍事行動に踏み切るかどうかが焦点です。
核協議の行き詰まりに業を煮やしたトランプ氏が一気に決着を図る可能性が指摘されており、地政学リスクが再び相場を荒らすシナリオにも注意が必要です。
さらに、イランの最高指導者ハメネイ師が本日テレビ演説を行う予定であり、その内容次第で市場が急変するリスクも残ります。
📆 本日の主なイベント・経済指標
時間帯 | 指標・イベント | 注目度 |
---|---|---|
欧州時間 | ユーロ圏経常収支(4月)/HICP確報値(5月) | ★★ |
南ア時間 | CPI(5月)、小売売上高(4月) | ★★★ |
米国時間 | FOMC政策金利発表(据え置き予想) | ★★★★★ |
同上 | パウエルFRB議長会見 | ★★★★★ |
同上 | 米住宅着工件数/新規失業保険申請件数(5月) | ★★★ |
同上 | 米MBA住宅ローン申請指数、対米証券投資(4月) | ★★ |
その他 | ECB理事・各国中銀総裁講演(独、仏、伊、蘭、西、葡) | ★★★ |
カナダ | マックレム加中銀総裁記者会見 | ★★★ |
その他 | ブラジル中銀政策金利発表 | ★ |
📝 トレーダーメモ
- 本日のFOMCでは結果よりパウエル会見が主役。特に「インフレ」「関税」「利下げ」への言及内容に注視。
- 中東報道、特にハメネイ氏の発言には即応できる体制を。リスクが顕在化すればクロス円急変も。
- 明日の米祝日による流動性低下も考慮し、短期ポジションは引け前の整理も視野に。