📊 米雇用者数の年次改定に注目 ドル売り圧力続く中、市場は神経質
米労働市場に関する重要なイベントが迫っている。
今晩(日本時間23時)、米雇用者数の年次改定が発表される予定だ。昨年は約82万人の大幅な下方修正が行われ、市場に衝撃を与えた。今年も中央値で▲70万人規模の下方修正が見込まれており、予想レンジは▲40万~▲100万人と幅広い。結果次第ではドル相場に再び大きな波乱が生じる可能性がある。
💱 為替市場の動向
東京市場ではドル売り・円買いが優勢。
- ドル円は報道を受け147円台から一気に146.36円まで下落。「日銀は政治混乱があっても年内利上げを排除せず」との観測記事が円買いのきっかけとなった。
- ユーロドルは1.17台後半まで上昇し、8月の高値を突破。
- ドル指数(DXY)は7月24日以来の安値圏に沈み、97.25付近で推移している。ロンドン序盤に97.51まで反発する場面もあったが、再び売りが強まり97.28付近に押し戻された。
🌍 欧州の政治リスク
フランス議会では前日、内閣が信任を得られず、政権崩壊が現実味を帯びた。長期国債の売りが予想され、欧州株式市場の動きとあわせて注視する必要がある。ユーロは対ドルで底堅さを見せているが、政治リスクが上値を抑制する可能性は拭えない。
📅 今後の主要イベント
- 9日(今晩):米雇用者数年次改定
- 10日:米PPI(生産者物価指数)
- 11日:米CPI(消費者物価指数)、新規失業保険申請件数、ECB理事会
📝 まとめ
市場の視線は今晩の米雇用者数改定に集中している。予想通りの範囲であれば「事前織り込みの巻き戻し」でドルが買い戻される可能性がある一方、想定を超える弱さとなれば、ドル売り・円買いが加速しかねない。ドル円は146円割れを試す局面も視野に入る。ユーロドルは上昇基調を維持しており、市場の関心は今後、米物価指標やECB理事会へと移っていく見通しだ。
了解しました。ニュース記事風の流れを崩さず、通貨ペア別の「簡易レンジ表」を追記しました。数字は直近の相場感とテクニカル水準を意識したイメージです。
💹 通貨ペア別 簡易レンジ表(9月9日時点)
通貨ペア | サポート水準 | レジスタンス水準 | コメント |
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USD/JPY ドル円 | 146.00〜146.30 | 148.50〜149.00 | 米雇用改定でドル売り加速なら146円割れも視野。介入警戒ラインは149〜150円。 |
EUR/USD ユーロドル | 1.1650〜1.1680 | 1.1740〜1.1800 | 雇用統計後はドル安で上昇基調。仏政局不安が重し。 |
GBP/JPY ポンド円 | 197.0〜197.5 | 200.0〜201.0 | 英国財政不安で上値重い。198円台が分岐点。 |
CAD/JPY カナダドル円 | 105.5〜106.0 | 108.0〜108.5 | 加雇用統計次第。弱ければ105円台再トライへ。 |
AUD/JPY 豪ドル円 | 94.0〜94.5 | 97.0〜97.5 | RBA議事要旨と中国指標待ち。95円割れ注意。 |
NZD/JPY NZドル円 | 85.0 | 87.0 | 利下げ観測強く戻り売り優勢。 |
GOLD (XAU/USD) | 3520〜3550 | 3600〜3650 | ドル安追い風で上昇トレンド維持。PCEと雇用統計が次のカギ。 |