市場の緊張感は依然として続いています。昨日の円高と株安のパニック相場から一転し、今日は円安と株高の動きが急速に進んでいますが、相場はまだ不安定で、ボラタイルな展開がしばらく続く可能性があります。
要点まとめ
- 三者会合:今日開催される財務省、金融庁、日銀による三者会合では市場心理の安定が期待されています。特に、日銀の追加利上げ観測が円高の要因となったため、植田日銀総裁の説得力ある説明が重要となります。
- 米国株の影響:米半導体企業の株価急落が世界同時株安を引き起こしており、米経済指標の改善が待たれています。昨日発表された米ISM非製造業景気指数が改善し、景気判断分岐点50を上回ったことが好材料でした。
- 市場の不安:VIX指数(恐怖指数)は昨日に65%付近まで急上昇し、その後38%程度まで低下しましたが、依然として高水準です。ドル円の1週間ボラティリティも上昇しており、市場の不安心理は続いています。
- 経済指標の影響:今日発表されるユーロ圏小売売上高、カナダ国際商品貿易、米貿易収支などの経済指標は、市場の不安を和らげるには弱い材料となる見込みです。今週は主要な米経済指標の発表が少なく、木曜日の新規失業保険申請件数が注目されます。
その他の注意点
- 市場が不安定な中、インタビューやSNSでの発言、ブログなどの報道に注意が必要です。
- 米国の3年債入札、ウーバー、エアビーアンドビー、キャタピラーなどの米企業決算にも注目です。
イランは7日にイスラム協力機構で報復への理解を求める予定であり、その後の攻撃の可能性があります。市場のリスク回避の動きが再び強まる可能性が高く、日本円の買い目線は継続される見込みです。株価指数は引き続き売り目線です。