💱 米CPIとECB理事会に注目、市場は利下げ観測の行方を探る
✅ 注目材料
米CPI(8月)
前日の米PPIが予想を下回ったことで、インフレ鈍化期待が再燃。
もしCPIも弱い結果となれば、9月FOMCでの利下げ観測がさらに強まる可能性がある。
現在のCMEフェドウォッチによれば、9月会合での利下げ見込みは以下の通り。
- 25bp利下げ:92%
- 50bp利下げ:8%
市場はすでに利下げを高い確率で織り込んでおり、焦点は**「年内に3回利下げが実施されるか」**に移っている。
ECB理事会
市場コンセンサスは据え置きだが、フランスの政局不安が金融市場に影を落としている。
フランス国債の利回りはイタリア国債を上回る場面もあり、信用不安がくすぶる状況だ。
ラガルド総裁の会見では、ユーロ圏経済の先行きや追加緩和の余地についての発言が注目される。
📊 本日の主な経済指標
- 米国
- 新規失業保険申請件数(8/31–9/6)
- 欧州・新興国
- 南ア製造業生産(7月)
- トルコ中銀政策金利(9月)
- ブラジル小売売上高(7月)
- メキシコ鉱工業生産(7月)
- ドイツ経常収支(7月)
その他、米30年債入札(220億ドル)、OPEC月報が予定されている。
🗣 発言・イベント
- ECB理事会後の記者会見(ラガルド総裁)
- その他:BOE・RBA・FRB関係者は発言予定なし(ブラックアウト期間入り)。
📝 戦略まとめ
- ドル円:149円接近は介入警戒で戻り売り優勢。146円割れなら下値加速に警戒。
- ユーロドル:ECB理事会のタカ派色次第。1.1750超えなら買い追随、仏政局リスクでの戻り売りも想定。
- クロス円:株価とリスク動向に連動。ドル主導で方向感が決まる公算大。