💱 ドル円、150円目前で攻防続く 米金利上昇が下支え
◆ 為替概況
米第2四半期GDP確報値が上振れしたことを背景にドル買いが優勢となり、ドル円はNY市場で149.93円、東京時間には149.96円と節目に迫る高値をつけました。
しかし150円を目前に売りが厚く、149.62円まで調整。その後は反発し、ロンドン市場では149円80銭台で底堅く推移しています。米10年債利回りが4.20%近辺まで上昇したこともドルの支えとなっています。
👉 市場の関心は「150円突破」成否に集中。
◆ 他通貨の動き
- ユーロドル:1.16台後半で上値が重く、ドル高・ユーロ安の流れが継続。
- ポンドドル:1.3330から1.3359まで上昇後、1.3340台へ反落。上下に振れやすい不安定な展開。
- クロス円:ドル円の強さを背景にユーロ円は175円台回復。ポンド円は200.21円まで上昇後、200円付近へ押し戻されるなど、やや神経質な値動き。
◆ ロンドン午後の水準
- USD/JPY:149.80
- EUR/USD:1.1754
- GBP/USD:1.3350台
- GBP/JPY:200.00
✅ ドル円150円を前にした二つのシナリオ
📈 シナリオ1:大台突破
背景要因
- 米GDP改定値の上振れで米景気の底堅さを確認
- 米長期金利が高止まりし、ドルをサポート
- 節目突破を狙う思惑が市場に拡大
取引方針
- 149.50〜149.60円の押し目で買いを仕込み
- 短期目標は150.20〜150.50円
- 損切り水準は148.90円割れ
突破後はストップ買いが連鎖し、上昇の勢いが一段と加速する可能性あり。
📉 シナリオ2:150円の壁に押し返される
背景要因
- 150円は心理的な節目かつ介入警戒ゾーン
- 週末を前に利益確定売りや調整圧力が強まりやすい
- 雇用統計など重要イベントを控え、積極的なドル買いが見送りに
取引方針
- 149.80〜149.90円で戻り売りを仕掛け
- 短期目標は149.20〜149.40円
- 損切りは150.10円超え
材料出尽くし感から「噂で買って、事実で売る」展開となれば149円前半まで調整する可能性も。
🔑 総合所見
流れとしては依然ドル高・円安が優勢ですが、150円は市場にとって分岐点。
突破すれば加速も、跳ね返されれば急反落リスクが顕在化するため、二つのシナリオを意識した柔軟な対応が求められます。