【トランプ関税第2弾発動、米国売りの兆しも──相場はなお“リスクオフモード”継続】

― 米債売り・ドル売り・株安、リスク資産の圧迫構造は変わらず ―


■ 米国への信認に揺らぎ?──第2弾関税発動で利回り急騰、市場の矛先は“米国売り”へ

本日、**トランプ前大統領による相互関税「第2弾」が発動。特に中国製品への関税が合計104%**にまで達し、世界的な貿易不安が再燃。

📌 注目点:
→ 米債利回り上昇が今後も続けば、ドル売り・株売り・金買いの流れが一段と加速する可能性


■ ドル売り優勢:ユーロ・ポンドが上昇、オセアニアは脆弱

為替市場では、主要通貨に対するドル売りが加速

通貨ペア現状背景
USD/JPY一時144.58 → 現在145円台前半米債利回り急騰でも円買い優勢、ボラ高継続
EUR/USD1.10台後半へ上昇安全資産+ECBの相対タカ派化が支援材料に
GBP/USD1.28台前半へ上昇ドル売り主導、ポンド独自要因は乏しい
AUD/USD, NZD/USD横ばい〜下落対中国依存+リスク資産売りで弱含み継続

ドル安というよりも、「米国リスクそのものに反応する相場」となっており、為替では円・ユーロ・スイスの選好が継続


■ 今後の注目ポイント:米当局の反応と“市場の信認試し”のフェーズへ

📌 注目イベント・指標:

時間内容注目度
16:00(JST)財務省・金融庁・日銀の三者会合🔴 メッセージの内容次第で円買い強化の可能性
NY午前USTRグリア代表が米下院証言🔴 トランプ関税の本音と軟化の兆しに要注目
NY午後FOMC議事録(3/18-19開催分)🔶 関税リスクがどこまで議論されたかに焦点
その他米MBA住宅ローン申請指数、米卸売在庫など🔵 指標の重要度は関税リスクの前では低い

📌 米10年債入札(390億ドル)も実施予定。入札不調となれば“米国売り”の流れに拍車をかける可能性あり。


■ トレード戦略:テーマは“リスクオフ継続”、ドル安+円買いベースに構築

🔑 本日以降の戦略的トレード構築:

通貨ペア / 資産スタンス注目水準
USD/JPY戻り売り145.80〜146.20が壁、144.00再トライ視野
EUR/USD買い優勢1.1090〜1.1120のブレイク有無に注目
GOLD(XAU/USD)押し目買い米債不安+インフレ警戒で2300〜2320を試す展開か
AUD/USD, NZD/USD売り継続弱さ鮮明、対CHF・対JPYでのショートも有効

📊 総括:

テーマ状況・戦略的視点
トランプ関税第2弾で市場動揺加速、米国売りの様相も強まる
米債利回り長期金利が急騰、ドル売り材料として市場に波及中
為替市場円・ユーロ・スイス優位、オセアニア脆弱化継続
戦略リスクオフ基調で“ドル売り・円買い”を軸に対応。テーマ変化ない限り継続優位

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