【ドル円150円台定着なるか?ドル相場は「転換期」入りの兆し】

■ ドル安トレンド一巡、市場は「ドル高フェーズ」へ移行中

年初から続いてきたドル安基調が足元で一服し、現在は**ドル高へとシフトしつつある過渡期(=移行期)**と捉えられる。トランプ前大統領がかつて述べた「移行期」という表現が、今のドル相場にも当てはまる展開だ。

ドル円は先週から150円台にしっかりと乗せ、円安・ドル高水準が定着するかが次なる焦点。テクニカル的にも、150.00を起点とした上値追いへの意識が高まりつつある。


■ PMI速報でドル円急伸、円買いポジの巻き戻しが誘発か

昨日のNY市場では、米3月PMI速報値の発表をきっかけにドル円が150円前半から150円後半へと急騰
注目されたPMIの中身は以下の通り:

このように強弱入り混じる内容ではあったが、総合的には米景気の底堅さが意識され、ドル買い反応が優勢に。
加えて、これまで積み上がっていた円買いポジションの巻き戻しが重なり、ストップ狩りを巻き込む形でのドル円急伸に繋がったとの見方が濃厚。

足元の市場では、ファンダよりもポジション構造とテクニカルに対する感応度が高いことを確認しておきたい。


■ 今晩は米住宅関連・消費者信頼感など指標集中

本日(日本時間23:00)の米経済指標:

予想ベースでは住宅は強め、消費者マインドはやや軟化。市場がどちらに反応するかでドルの方向感が試される局面。前回同様に、結果よりも反応が重要。


■ 欧州・新興国指標も複数、注目はドイツIFO景況感

米指標以外の主な経済指標:

ドイツIFOは市場心理の先行指標として注目。財政改革法案の成立を好感した底打ち観測が広がれば、ユーロクロスに影響する可能性も。


■ 当局者発言イベントも集中、流動性警戒

本日予定されている中銀関係者の発言:

その他:米2年債690億ドル入札

ボラティリティ上昇要因が重なるため、指標発表直前後の薄商い時間帯は逆張りを避けるのが無難


■ 戦略:円売り継続方針、CHF/JPYなどクロス円に妙味

想定通り、円買いの巻き戻しが本格化。今後も円売りバイアスは継続と判断。
本日はクロス円の一角、CHF/JPYに買いエントリー済み
ファンダとテクニカルの両面から、CHF/JPYは上昇余地を残しており、ストップロス設定に留意しつつポジション維持予定。


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