アジア市場は静かな動き、欧英米のPMI速報値待ち
東京市場が不在のアジア市場は、全体的に静かな展開となっています。ドル円は143.70付近から144.46付近のレンジで推移し、円安傾向が見られます。クロス円も同様に小幅に上昇しており、ユーロ円は160円台前半から161円台へ、ポンド円は191円台半ばから192円台へと上昇しました。一方、オーストラリアのPMI速報値は製造業・非製造業ともに前回から悪化したものの、豪ドル円は97円台後半から98円台後半へと買われています。アジア株式市場では、オーストラリア株が軟調に推移する一方で、中国、香港、ニュージーランド株は買い優勢の動きを見せており、リスク動向は安定しています。
欧州勢やロンドン勢の参入を控える中で、円売りの動きは一服。ドル円は144円台前半、ユーロ円は160円台後半、ポンド円は191円台後半、豪ドル円は98円台前半で小幅な調整が入っています。
欧米PMI速報値と金融政策の行方に注目
この後の海外市場では、ユーロ圏、英国、米国の9月PMI速報値が発表される予定です。先週はイングランド銀行が政策金利の据え置きを決定しましたが、直近のECB理事会では25ベーシスポイントの利下げが行われました。また、米国のFOMCでは50ベーシスポイントの大幅利下げが実施され、今後は通常の利下げ幅に戻る可能性が示唆されています。市場では、この大幅利下げは予防的な措置として評価されています。
もし今回のPMI速報値が金融政策の姿勢に一致する内容となれば、ユーロ売り、ポンド買い、ドル売りなどの市場反応が広がる可能性があります。
米金融当局者の発言に注目
本日は、アトランタ連銀のボスティック総裁が経済見通しについて講演を行う予定で、続いてシカゴ連銀のグールズビー総裁が経済および金融政策についての見解を示します。いずれも質疑応答が予定されており、先週のFOMCを経て今週からは、米金融当局者による政策や経済見通しについての発言が解禁されています。今後の利下げペースなどに関する意見を注視しておくべきでしょう。
本日の注目ポイント
注目は、22:45発表予定の米製造業PMIです。米ドルの動きに注目し、米ドル売りのタイミングを狙っていく予定です。