フランス・韓国の政情不安とドル円の安定した動き
市場の状況
今週、フランスと韓国で政情不安が発生し、マーケットに影響を及ぼしています。
- フランス
- バルニエ政権の不信任案決議が本日中にも行われる見込み。
- フランスの政局不安が継続しており、ユーロへの下押し圧力が強まっています。
- 韓国
- 尹大統領が戒厳令を発したものの、数時間後に撤回。
- 議会による弾劾決議の動きもあり、今後の展開は不透明。
- アジア市場でのリスク回避の動きが一時的に見られるも、欧州株や日経平均は比較的安定。
- ドル円
- ドル円は149円台半ばから反発し、150円台を回復。
- 日銀の早期利上げ見送り観測が円売りを支えている。
- 市場全体は政治的なリスク要因に対して過度に反応せず、比較的落ち着いた展開。
注目イベントと経済指標
本日は非製造業(サービス業)関連の指標が多数発表されます。
- 経済指標
- 非製造業PMI(11月):フランス、ドイツ、ユーロ圏、英国、米国。
- 米ISM非製造業景気指数(24:00発表):市場予想は53.5(前回54.1)。
- 米ADP雇用者数(11月):市場予想は15万人増(前回23.3万人増)。
- ユーロ圏生産者物価指数(10月):前年比での下落予想あり。
- 発言イベント
- パウエルFRB議長、ラガルドECB総裁、ベイリー英中銀総裁など主要中銀総裁の講演。
- 米地区連銀経済報告(ベージュブック)の公表。
- その他の材料
- トランプ関税問題:BRICS諸国への100%関税発言が引き続き市場に影響。
- OECD世界経済見通し:今後の市場心理を左右する要因になる可能性。
トレード戦略
ドル円(USD/JPY)
- 日銀の利上げ見送り観測が円売りを支える一方、米ISM非製造業景気指数の結果次第では再びドル高の流れが強まる可能性。
- 150円台前半での押し目買いを意識。
ユーロドル(EUR/USD)
- フランス政局不安、トランプ関税、ロシア対立などリスク要因が多数。
- 戻り売りを狙う戦略で、1.05付近のレジスタンスを意識。
ポンド円(GBP/JPY)
- 韓国やフランスの政治リスクが背景にあり、ポンド売りの流れに乗る展開。
- 190円台割れを目指した売り戦略。
金(XAU/USD)
- 政治的リスク回避ムードが広がれば再び金買いが進む可能性。
- 2660ドル付近を目標とした買い戦略。
結論
本日は24:00発表の米ISM非製造業景気指数とADP雇用者数に注目。それまでの市場は、リスクイベントや政治的ニュースに左右されやすい状況ですが、過度に意識せず、冷静なトレードを心がけましょう。特に、ユーロの売り目線は引き続き有効と考えられます。