【円安一服も、米PCEにらみでドル買い再加速の可能性】

― ポジション調整とイベント前の警戒感が交錯 ―


■ ドル円、乱高下のなかレンジ入り:方向感は米PCE次第

昨日の東京市場でドル円は一時150.06まで下落する場面があったものの、NY市場午後には一時151.15まで上昇。主因はこれまで積み上がっていた円買いポジションの巻き戻し(ショートカバー)

本日東京時間には、東京都区部のCPIが予想を上回る強さを示し、一時150.70台まで円買いが優勢に。しかし、仲値にかけて再び円売りが強まり151.21の高値更新。その後は反落して150.71まで下落するなど、神経質な値動きが続いている。

午後には日経平均が大幅安(-679.64円)となった影響でリスクオフの円買いも出やすく、ドル円は151円手前で戻り売りに押される格好。現状は欧州勢参入待ちのレンジ相場となっている。


■ 今晩の米PCEが最大の焦点:予想上振れならドル買い再加速も

今晩21:30(日本時間)に発表される米PCEコアデフレーターは、FRBが重視するインフレ指標のひとつ。
直近ではCPI・PPIともに弱めの結果となったが、PCEはやや強めの結果が見込まれている

→ 本日21:30以降、ドル円・クロスドルは再び方向性が出る可能性が高く、短期トレードの重要局面


■ ユーロドル・ユーロ円:リスク警戒とドル高圧力に挟まれる

ユーロドルは東京時間で一時1.0780台まで下落。ドル高圧力+円買いのリスクオフフローが交錯しており、値動きは限定的ながら下値を試す展開に。

ユーロ円は、仲値通過後の円買いフローにより163.10円台 → 162.60円台まで下落。その後もじり安傾向が継続
ただし、米株先物がプラス圏に浮上しており、欧州~NYにかけてリスクオンに戻ればユーロ円のリバウンドも視野


■ 戦略方針:米PCE発表まではポジション調整中心、発表後の値動きに乗る構え

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