【神経質な値動き続く中、注目は英国発材料】

― ポンド売りが鮮明、GBP主導の相場展開へ ―


■ ドル円・クロス円は堅調、しかし上値追いには慎重姿勢

本日の東京市場は、ドル円・クロス円ともに底堅く推移。しかし、ドル円は前日の海外市場での下落分を取り戻すにとどまり、150円台後半での定着には至っていない
神経質な値動きが続き、**「買い戻し主導の上昇」**という色合いが強い。

背景には、月末・期末を意識した外貨需要に加え、日本銀行・植田総裁の発言もある。

市場はこれを利上げに慎重姿勢と解釈し、円売りを再開する流れが優勢に。


■ 米金利は据え置き観測強まる、グールズビー総裁の発言に注目

米シカゴ連銀のグールズビー総裁は以下の通り発言:

この発言も、市場ではFRBの利下げが当面遠のく可能性として受け止められ、ドルの下支え要因となっている。


■ 本日のメイン材料は「英国発」:CPIと予算案が鍵

本日の主軸は英国からの重要経済イベント。2本柱で展開される。

16:00 英2月CPI(消費者物価指数)発表

→ 全体として小幅な鈍化見込み。ただし、いずれもBOEの物価目標(2%)から大きく乖離しており、引き続き消費を圧迫する構造に変わりなし。

→ 結果は予想を下回り、ポンドは大きく下落。BOEの5月利下げ織り込みは80%超に達しており、GBPは下値模索のフェーズへ。


21:00 英予算案提出とOBR経済見通しの発表(リーブス財務相)

→ 予算の方向性は中立~ややネガティブで、ポンドの一段安リスクに注意。
ただし、既に市場はある程度織り込み済みとの見方もあるため、下落は瞬間的で終わる可能性も。


■ 米指標は目先の材料として注目度は限定的

本日の米経済指標:

→ ネガティブなヘッドラインが出た場合も、ドル円には限定的な影響にとどまる可能性が高い。


■ 発言イベント・入札・石油在庫など流動性リスクは高め

【講演予定】

【入札】

【統計】

→ いずれも相場を大きく動かす要因ではないが、流動性低下時間帯のストップ狩りなどには注意


■ トレード戦略:ポンド売りスタンス継続

英CPIが予想を下回り、GBPは大きく反応。BOEの5月利下げが意識されており、戻り売りスタンスが基本線
予算案内容が想定以上にネガティブなら、英ロンドン~NY時間にかけてもう一段の下落も視野に

エントリータイミングを見極めながら、GBP/USD・GBP/JPYのショート構築を検討中

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