【神経質な相場展開続く中、ポンドが急反発】

― 英CPIは軟化も、市場は利下げ織り込みを修正へ ―


■ ドル円・クロス円は底堅く推移、方向感には欠ける展開

本日の東京市場では、ドル円およびクロス円は堅調地合いを維持。ただし、ドル円は前日の海外市場で下げた水準を回復するにとどまり、150円台後半での伸び悩みが継続
神経質な上下動を繰り返しながらも、実需や期末要因による買い支えが継続しており、相場はやや買いバイアス優勢のレンジ相場といった様相。


■ 植田総裁発言、金融政策は「利上げ継続が基本方針」も焦らず

日本銀行・植田総裁からは以下のような発言が伝わっている:

→ 市場はこれを**「性急な追加利上げはない」と解釈**し、円売りに繋がる流れに。


■ 英CPIは鈍化も、ポンドは買い戻し優勢へ

注目された英国2月CPIは予想通りインフレ鈍化を示したものの、市場の反応は意外な形に。

→ 一見するとBOEの利下げ正当化方向と思われるが、ポンドは発表直後から急反発。背景には:

→ 結果的にGBP/USDは1.27台を回復し、GBP/JPYも191円台に乗せる動きへと拡大。


■ 英予算案はNY時間の焦点、市場はやや冷静な反応か

本日21:00(日本時間)には以下が予定されています:

想定される内容:

→ 内容としてはポンドに中立~ややネガティブと予想されるが、本日のCPI通過後のポンド買い戻しでショートは巻き戻された可能性が高く、反応は一時的に留まる可能性もある。
むしろ買いが継続するかどうか、NY市場での動向を注視したい。


■ 米経済指標と要人発言も材料に:ただし影響は限定か

本日予定の米指標:

→ 市場へのインパクトは限定的な見通し。ただし、米長期金利の変動に連動したドル円の値動きには要注意。

【要人発言】

【債券市場イベント】

【商品市場】

→ いずれもボラティリティを高める可能性があるため、NY時間後半の流動性低下には警戒感を持っておきたい


■ トレード戦略:ポンドは「ショートカバーからのトレンド転換」に要注意

本日の急反発で、GBPはショートカバーを超えて「反発トレンド入り」の可能性も浮上。
今後は以下の点に注目:

→ 現時点ではポンドの逆張りショートは慎重に。テクニカルで押し目を狙った短期ロング戦略も視野に

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