米大統領選でトランプ氏優勢、ドル買い進むも調整に要注意
本日の相場は米大統領選が主役。開票が進む中で、現時点ではトランプ氏が優勢と伝えられており、いわゆる「トランプトレード」が再び市場を席巻、ドル買いが強まっています。ドル円は一時151円台から154円台まで急伸し、日経平均も1000円超の上昇を記録しています。
ただ、相場は次第に冷静さを取り戻すと見られます。下院の支配権が未確定であるほか、仮にトランプ氏が当選すれば、貿易摩擦の再燃が懸念され、中国やメキシコ、そして欧州や日本にも影響が出る可能性があります。香港株が大幅に下落しているほか、欧州株先物も弱含みの推移を見せており、ドル高の動きが調整される可能性もありそうです。
本日の注目経済指標とイベント
今後の海外市場では以下の指標発表が予定されています。
- ドイツ製造業新規受注(9月)、ユーロ圏生産者物価指数(9月)、英建設業PMI(10月)
- MBA住宅ローン申請指数、カナダIvey購買部協会指数(10月)
- ブラジル中銀政策金利(11月)
さらに、米企業決算ではCVSヘルス、クアルコム、アーム、ギリアド・サイエンシズ、リフトなども予定されており、市場の注目を集めそうです。
ドル高相場の調整リスクに注視
事前にある程度ドル高が進行していたこともあり、現在のドル買いには利益確定売りのリスクが伴います。相場は急激な動きに対して反発が生じやすく、さらなる調整が入りやすい局面とも考えられます。今後の展開を慎重に見守り、利益確定の動きが強まるかどうかを注視していく必要があります。