米大統領選前に不安定な週明け相場、ドル売り優勢で巻き戻しの兆し
週明けの市場では、米大統領選を控えてドル売りが目立っています。これまでトランプ氏優勢との見方により積み上げられていた「トランプトレード」のドル買いポジションに巻き戻しが入り、ドルの軟調な動きが続いています。
ドル円は先週末の終値153円付近から152.60円付近にギャップダウンで始まり、さらに151.60円付近まで下落。短期的なボラティリティが急上昇しており、１週間ボラティリティーは18％台に達しています。この水準は８月上旬以来の高さです。
また、先週末の米雇用者数が予想外に弱かったことから一時ドル売りが進みましたが、週末には再びドル買い優勢で終わるなど、相場は非常に不安定な展開となっています。加えて、米大統領選をめぐる不透明感がドル相場をさらに複雑化させています。
注目の経済指標とイベント
本日は、以下の経済指標とイベントが予定されています：
- トルコの消費者・生産者物価指数（10月）
- フランス、ドイツ、ユーロ圏の製造業PMI確報値（10月）
- 米国製造業新規受注（9月）と耐久財受注確報値（9月）
これらは比較的注目度の低い指標ではありますが、明日の米大統領選を前に市場の動向を見極める材料となる可能性があります。また、独連銀総裁とオーストリア中銀総裁の講演、米３年債の入札（580億ドル）、AIGやウィン・リゾーツの企業決算が発表されます。
今後の展望
いよいよ明日が米大統領選投票日です。選挙速報がドル相場に影響を与え、米ドルが急激に動くことが想定されます。経済指標よりも選挙結果が重要視される局面であり、慎重にトレードを進める予定です。
