✅ 今週のドル相場は「手がかり難」｜雇用関連の代替指標が主導する不安定な展開
米政府機関の閉鎖が長引き、雇用統計・PCEなどの中核データが発表できない状態が続いている。
そのため、市場は民間系の雇用・景況指標に反応しやすく、方向感が定まりにくい相場となっている。
| 指標 | 結果 | 相場反応 |
|---|---|---|
| ADP雇用者数 | 予想を上回る | ドル買い優勢に |
| ISM非製造業指数 | 雇用・価格指数とも強い | ドル買い継続 |
| チャレンジャー人員削減数 | リストラ増加が示唆 | 景気不安でドル売り |
→ ポイント：強弱が交錯し、ドルは“片方向に走れない”状況が続いている。
🎯 本日の注目材料：ミシガン大学消費者信頼感指数（速報）
- 予想：53.0（前回 53.6 → やや悪化想定）
- 改善が期待される項目：現況
- 低下が懸念される項目：将来見通し
📌 特に注目すべきは「インフレ期待」
政府閉鎖中は代替インフレ観測指標として市場が過敏に反応しやすい。
| 結果 | 予想との乖離 | 市場反応の傾向 |
|---|---|---|
| 予想以上 | 景気の底堅さ → ドル買い | ドル円 154円台再浮上も |
| 予想以下 | 消費センチメント悪化 → ドル売り | リスク回避の円買いも |
🏛 FRB 発言にも注目
今夜は ウィリアムズ（NY連銀）、ジェファーソン副議長が講演。
前日、複数メンバーが：
「インフレはまだ十分に抑制されていない → 早期利下げは時期尚早」
と発言。
同じトーンが続くなら、ドルの下値を支える要因となる。
🇨🇦 カナダ雇用統計も発表される
| 指標 | 予想 |
|---|---|
| 新規雇用者数 | -5,000 |
| 失業率 | 7.1% |
📌 重要ポイントは“フルタイム雇用の増減”
→ 質の悪い雇用増（＝パートのみ）はカナダドル売り材料。
💱 為替とドル指標（テクニカル）
- ドルインデックス（DXY）：99.84
- **10日線（99.59）**が目先のサポート
- **200日線（100.26）**が上値の壁
➡ 方向感は出づらく、しばらくはレンジ内の打診売買が中心。
✅ 本日の「相場地図」
| 要因 | 方向感 | コメント |
|---|---|---|
| 景気指標（強弱混在） | 中立 | トレンド発生しにくい |
| FRB発言 | ややドル強 | 利下げ慎重トーンが継続 |
| 政府閉鎖 | ドルやや弱 | 統計遅延で不透明感増加 |
| ミシガン指数 | 本日のゲームチェンジャー | 結果次第で急速に動きやすい |
🔥 短期トレード戦略
ドル円の本日の想定レンジ：153.20〜154.10
| シナリオ | 変動の方向 | 戦略 |
|---|---|---|
| ミシガン強い | ドル円↑ → 154.20〜154.40試し | 押し目買いで追随 |
| ミシガン弱い | ドル円↓ → 153.00台へ調整 | 153.20割れは戻り売り |
📌 初動では飛びつかず、2波目を狙うのが安全
（指標直後はアルゴが支配し、逆流が起きやすい）
