ドル高一服も焦点は「パウエルの口先」と米経済の底力
✅ 米金融政策:据え置き確実視、パウエル発言が主戦場
7月FOMCでは政策金利の据え置きが大勢。市場の焦点は、パウエル議長が会見で利下げに言及するかどうかに移りつつある。
- 注目ポイント:
- トランプ氏が次期議長に推すウォラー・ボウマン両理事の発言スタンス
- ドットチャートなし=パウエルの会見内容が唯一のガイダンス
- ハト派トーン → ドル売り/タカ派姿勢 → 再びドル買い加速の可能性
📉 重要指標の発表ラッシュ:FOMC直前の値動きに警戒
| 発表予定 | 市場予想 | 概要と注目点 |
|---|
| 🇺🇸 ADP雇用統計(7月) | +76,000人 | 前回▲33,000人からの回復見込みも、低水準なら失望の可能性大 |
| 🇺🇸 GDP速報値(Q2) | +2.6% | インフレ前の駆け込み消費で水増し懸念。割引評価される可能性も |
| 🇺🇸 コアPCE価格指数 | +2.3%(前回3.5%) | 鈍化が鮮明なら、利下げ期待の再燃へ |
🌍 他の重要イベント:ユーロ圏・カナダに波及の兆し
- 🇩🇪 独GDP速報(Q2):リセッション色が強まればユーロに逆風
- 🇪🇺 ユーロ圏景況感・消費者信頼感:下振れならECB緩和観測加速
- 🇪🇺 ユーロ圏GDP速報:期待外れならユーロ売りへ
- 🇨🇦 カナダ中銀(BoC)会合:
- 据え置きが大勢
- 総裁発言次第でカナダドルが大きく動く可能性あり
📈 市場の現在地と方向感
- ドルインデックス(DXY):98.79(前日比▲0.10%)
- 今週前半の急騰の反動で小幅調整
- 方向感はFOMC通過後まで保留の雰囲気
- 米企業決算が心理を左右
- 今週はメタ、マイクロソフト、クアルコム、eBayなどが決算発表
- テック株が株高けん引ならリスクオン=円安地合いへ
- 財務省の四半期債入札計画
- 米債の需給バランスがドル金利と為替に影響を与える局面も
🧭 トレーダー視点での展望まとめ
| シナリオ | 想定される相場の反応 |
|---|
| パウエルが「利下げ」に慎重 | ドル買い再開、株は調整入りも |
| パウエルがハト姿勢強める | 米金利低下・ドル売り・リスク資産に追い風 |
| GDP・ADPともに強め | ドルの底堅さ再確認→クロス円も支援材料 |
| 指標が弱め/インフレ鈍化 | 「9月利下げ織り込み」加速→ドル下落シナリオ濃厚 |
📊 為替戦略表|2025年7月30日時点(FOMC直前)
| 通貨ペア | 現在値 | 戦略 | シナリオ分岐 | レジスタンス | サポート |
|---|
| USD/JPY | 148.50付近 | ⭕ 押し目買い優勢 | 上昇継続:パウエルがタカ派姿勢継続時下落反転:円買い再燃や株安連動 | 149.20 / 149.80 | 147.90 / 147.30 |
| EUR/USD | 1.1580付近 | ❌ 戻り売り優勢 | 反落継続:FOMCがタカ派色示す反発局面:パウエルがハト派発言 | 1.1650 / 1.1720 | 1.1520 / 1.1470 |
| GBP/USD | 1.3350付近 | ⚠ 様子見~短期逆張り | 上昇局面:FOMC後にドル売り反応下押し:米指標強ければ巻き戻し | 1.3390 / 1.3440 | 1.3310 / 1.3270 |
🔍 注記
- USD/JPY は依然として金利差と政局不安で円売りが優勢。FOMCタカ派継続なら150円トライも視野。ただし米株が急落すればリスクオフ円買いに注意。
- EUR/USD は1.1650が戻りの壁。独仏からの米欧合意批判、ユーロ圏景気不安が重荷。パウエル発言がユーロの方向を左右。
- GBP/USD は方向感に乏しく、神経質なレンジが続く。1.33台前半でのサポート維持がカギ。