今週はドル買いが優勢です。昨日のパウエルFRB議長の半期議会証言では、「より良いデータがあればインフレに対する信頼が高まる」と述べ、利下げ開始にはさらなるインフレデータの確認が必要との姿勢を示しました。これに対して市場はドル買いで反応しましたが、週明けからのドル買い傾向は、先週までのドル安に対する調整の色が強い展開となっています。明日の米消費者物価指数(CPI)の発表待ちの状況です。

米消費者物価指数(CPI)の予想

明日の米CPIについて、現時点での市場予想は前年比で+3.1%と、前回の+3.3%からの伸び鈍化が見込まれています。しかし、コアCPIの前年比は+3.4%と前回と同水準が予想されています。前月比ではコアCPIもプラス圏が想定されています。これにより、「インフレに鈍化傾向が見られる」と「インフレの進展は停滞している」の両方の解釈が可能です。問題は市場の反応と解釈にあります。

本日の経済指標とイベント

本日の海外市場で発表される主な経済指標は以下の通りです:

発言イベント関連

発言イベントとしては、以下のスケジュールが予定されています:

(出所:みんかぶ)

東京市場の動向

東京午前にはNZドルが急落しました。NZ中銀が政策金利を5.50%で据え置いた一方、総合インフレ率が今年後半に1%から3%の目標水準に回帰する見通しを示したことが原因です。インフレ率が目標水準で落ち着けば利下げが連想されるため、今週はNZドルの売りタイミングがあれば入れていく予定です。

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