強い米雇用統計を受け、米利下げ見通しは後退、米ドル買いが進む可能性
週明けのマーケットは、先週末に発表された予想以上の強い米雇用統計の影響で、不透明感が後退し、安定した展開が続いています。この雇用統計は米労働市場の強さを示し、大幅な利下げ観測が薄れたことで、ソフトランディングへの期待が市場に広がっています。株式市場もこのポジティブな雇用データを好感し、上昇しています。
為替市場では、ドル高・円安の水準が維持され、調整の動きは見られるものの、米雇用統計発表前の水準から引き続きドル優勢の状況です。また、三村財務官の発言が円安けん制と捉えられる場面もありましたが、日銀の利上げ期待が限定的であるため、円高へと転じる動きは見られていません。
本日の注目ポイント
本日は、FRB当局者の発言が続きます。ボウマンFRB理事、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁、ムサレム・セントルイス連銀総裁などが講演や討論会に参加予定で、特に強い米雇用統計に対する見解が注目されます。米ドル買いがさらに進む可能性があるため、発言内容に注視したいところです。
欧州時間では、ECB関係者の発言も予定されています。特にレーンECBチーフエコノミストの現状分析には注目が集まります。