本日は米消費者物価指数(CPI)に注目!利下げ観測後退の可能性と市場の動向
今日の焦点: 米消費者物価指数(CPI)
本日22:30に発表される**12月米消費者物価指数(CPI)**は、市場の注目が集まる最大のイベントです。
先週の米雇用統計が強い結果だったことから、今年の利下げ観測が1回弱に後退し、さらに今回のCPI結果次第でその見通しが変動する可能性があります。
- 事前予想:
- 前月比: +0.4%(前回: +0.3%)
- 前年比: +2.9%(前回: +2.7%)
- コア前月比: +0.3%(前回: +0.3%)
- コア前年比: +3.3%(前回: +3.3%)
予想通りかそれ以上であれば、年内利下げ期待がさらに後退し、米ドル高が進む可能性があります。一方、予想を下回る結果の場合、米ドルの調整売りが発生することが考えられます。
他の経済指標
同時刻に発表されるNY連銀製造業景気指数にも注目です。
- 事前予想: +3.0(前回: +0.2)
こちらも改善が見込まれており、米国経済の強さを確認する材料となりそうです。
また、ロンドン市場では**英国の12月消費者物価指数(CPI)**が発表されます。
- 事前予想:
- 前月比: +0.4%(前回: +0.1%)
- 前年比: +2.6%(前回: +2.6%)
- コア前年比: +3.4%(前回: +3.5%)
英国では低成長とインフレ高止まりが問題視されており、結果次第ではポンド売りの動きが強まる可能性があります。
注目すべきイベントと発言
本日は各国の中央銀行関係者による発言やイベントが多数予定されています。特に以下の発言に注目しましょう:
- 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
- バーキン・リッチモンド連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、ウィリアムズNY連銀総裁などの発言
これらの発言が、今後の金融政策に関する手がかりを提供する可能性があります。
市場の動向と戦略
- 米ドルの動向
米CPIの結果次第では、ドル円が158円台を再び試す動きや、ユーロドルが1.02割れを目指す可能性があります。結果が予想を上回れば、ドル買いが強まる展開を想定。 - ポンドの動向
英CPIが市場予想を下回った場合、ポンド売りが進行する可能性が高いため、対ドルや対ユーロでの動きを注視。 - GOLD(XAU/USD)
米ドルが強含む中で下落傾向を示していますが、CPI結果が予想を下回れば反発狙いのエントリーも選択肢。 - ビットコイン(BTC/USD)
リスク資産としての性質が影響を受けやすいため、米CPI後のボラティリティに警戒。
まとめ
本日の22:30に発表される米CPIは、今後の米金融政策の行方を左右する重要な指標となります。予想を上回る結果であれば米ドル高が進行する可能性が高いですが、逆に下回る場合は調整局面が訪れるかもしれません。市場の流れを的確に捉え、柔軟に対応していきましょう。
P.S. トランプ大統領就任式が迫る中、関税政策に関するコメントも注視が必要です。