株式市場の警戒感漂う中、ドル高の流れが続く

ドル高圧力が根強く続いており、株式市場では半導体株主導で弱含みの動きが見られます。米国のトランプリスクやインフレ懸念もドル高を支える要因となっており、特に高率関税がインフレに影響し、ドル需要を下支えしています。原油先物も、地政学リスクの一服感や世界需要見通しの下方修正を背景に軟調で、こうした市場の調整がドル買いを促す要因となっています。

一方、金利面ではECBや英中銀の利下げ観測が強まり、英インフレデータの鈍化が英国の利下げ観測をさらに強めています。一時ドル円は日銀の安達委員の発言で下押ししましたが、その後は戻りを見せており、政府との連携が求められる状況では早期の利上げは難しいとの見方が強いようです。

今後の経済指標としては、南アフリカ小売売上高や米輸入・輸出物価指数、カナダの住宅着工件数や製造業売上高が注目されますが、米国の注目指標は限定的です。ロンドン市場では英インフレ鈍化を受けて、ポンド売りが進む展開が想定されます。

また、本日はラガルドECB総裁がスロベニアでのイベントで講演予定で、総裁の見解が変化するか注目されます。米国ではアルコアやモルガンスタンレーの決算発表も焦点となりそうです。

今日は英国のCPIとPPIが大幅に低下し、ポンドが売られやすい展開です。タイミングが合えば売りを入れる予定です。

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