米生産者物価指数に注目:回復ムードが継続するか?

ここ数日の市場は回復の兆しを見せていますが、このムードが継続するかどうか、きょう注目されるのは米生産者物価指数(PPI)です。先週後半から週明けにかけて株式市場は堅調さを取り戻し、円相場でも円安の動きが優勢になっています。しかし、依然として市場には慎重な姿勢が見られ、急激なボラティリティの後の足固めの段階にあると考えられます。

今日のPPIの結果次第で、回復の動きが続くかどうかが決まるでしょう。市場予想では、PPIの伸びが前月と同じく+0.2%、前年比では+2.3%と、インフレの鈍化が続くと見込まれています。特に注目されるコアPPIも同様に鈍化が予想されています。この結果が市場予想に沿ったものであれば、インフレ鈍化の確認から株高や円安が進む可能性があります。

ただし、明日に発表される米消費者物価指数(CPI)の方が市場にとってより重要視されるため、PPI発表後の動きは短期的なポジション調整が入ることも考えられます。PPIの発表は日本時間の午後9時30分に予定されています。

その他、トルコの経常収支、ドイツのZEW景況感指数、南アフリカの失業率なども発表されます。また、アトランタ連銀のボスティック総裁の講演やホーム・デポの決算も注目イベントとして控えています。

米ドルの動きに注目しつつ、特にPPI後の動向をしっかりと見守ることが重要です。市場はCPIの発表を前に、どのような反応を示すのかが鍵となるでしょう。

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