最近の外国為替市場は、豪ドルやカナダドルの堅調な動きが目立っています。特に、豪ドルは今日発表された5月の消費者物価指数が予想を上回り、利上げ観測が高まっています。この結果、豪ドル買いが活発になっており、対米ドルでは0.6680を試す動きが見られます。一方、カナダドルも昨日の消費者物価指数の強い結果を受けて堅調です。
ユーロや英ポンドは逆に売りが目立ち、利下げ観測が強まっています。ユーロ/米ドルは1.0700付近で取引されており、ECBやフィンランド中銀のレーン総裁からの利下げ示唆に注目が集まっています。英ポンド/米ドルは1.2685付近で横ばいで、英中銀の金融政策に関するヒントが待たれています。
日本円は、米ドル/日本円ペアで159.80付近での取引が続き、4月以来の高値を更新しています。この強い買い動向は、日本の経済データの弱さと日銀の政策不透明感に関連しています。
金市場では、金/米ドルペアが2315.00付近で取引されており、6月18日以来の安値を更新しています。これはFRBの金利引き上げ示唆によるもので、今週末の個人消費支出価格指数(PCE)発表が注目されます。
オプション市場では、EUR/USD、USD/JPYの主要なオプション取引が注目され、これらの通貨ペアにおいて重要なサポートとレジスタンスが形成されています。
以上の動向から、外国為替市場では主要通貨間でのクロス取引が今後も活発になることが予想されます。特に、アメリカの経済指標発表や中央銀行関係者の発言が市場に与える影響に注目が集まっています。