💵 ドル優勢のまま週明けスタート──リスク回避の波が世界市場を包み、ドル円は底堅く推移
✅ マーケット総覧
週明けのアジア市場は、先週後半に強まったリスクオフ姿勢をそのまま引き継ぐ形で幕を開けた。
東京・上海・香港の主要株価指数はいずれも軟調で、投資家心理には慎重さが戻っている。
中でも注目を集めたのが、
ビットコインが年初来の上昇分(+30%)をほぼ消失したというショッキングな動き。
「リスク資産からの資金引き揚げ」が明確に意識され、マーケット全体に冷ややかな空気が広がった。
その一方で為替市場ではやや複雑な流れが形成されている。
- リスク回避 → ドル買い
- 株安や地合い悪化 → 円買い戻し
という“ドル買い × 円買い”の綱引き相場。
ドル円は押し目が浅く、底堅さを保ちつつのスタートとなった。
💱 為替概況
ドル円は155円台を試す場面があったものの、上値では円買いが割り込む形で伸び悩み。
東京時間は 154円台後半を中心に安定推移 している。
| 通貨ペア | 現在値 | コメント |
|---|---|---|
| USD/JPY | 154.70前後 | リスクオフでも円売り地合いは続く |
| EUR/USD | 1.162台 | 小幅ドル高、1.16前半で下値拾われる |
| GBP/USD | 1.31前半 | 英財政リスクが重荷で上値伸びず |
日本のGDP(7-9月期)は6期ぶりのマイナス成長となったが、
“トランプ関税の影響”としてすでに織り込まれており、円買いにはつながらず。
また、長期金利が 1.73%まで上昇したものの、
円キャリートレードが強固に残る中、為替市場の反応は限定的。
ドル円は依然として 底堅さが際立つ 形となった。
📈 米市場の見通し
米株先物は時間外で小幅プラスを維持。
先週の急落分に対する“戻り待ち”の動きもあり、
株価が落ち着けばドル円は再度155円回復を試す公算がある。
そして今週、最大の焦点はこれだ:
▶ 米9月雇用統計(20日発表予定)
政府閉鎖による“指標空白期間”を経て、
マーケットが本格的な米経済データを受け取るのは久しぶり。
発表前からニュースやリークが相場のボラティリティを高める可能性がある。
🌍 本日の重要指標カレンダー
| 時刻 | 地域 | 指標 | 注目度 |
|---|---|---|---|
| 22:30 | 🇺🇸 | NY連銀製造業指数(11月) | ★★ |
| 24:00 | 🇺🇸 | 建設支出(8月) | ★ |
| 22:30 | 🇨🇦 | 住宅着工件数(10月) | ★★ |
| 22:30 | 🇨🇦 | CPI(10月) | ★★★ |
特に カナダCPI はカナダドルを大きく動かす可能性が高く、
CAD/JPY・USD/CADは注目しておきたい。
🗣 本日の主要発言・イベント
| 要人 | 所属 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| デギンドス副総裁 | ECB | 欧州景気・インフレの見通し |
| スレイペン総裁 | オランダ中銀 | 金融政策のスタンス確認 |
| マン委員 | 英中銀 | 英インフレ鈍化への見解 |
| ウィリアムズ総裁 | NY連銀 | 米金融環境の判断 |
| ジェファーソン副議長 | FRB | 利下げ時期へのヒント |
| レーン理事 | ECB | 物価安定への言及 |
| カシュカリ総裁 | ミネアポリス連銀 | インフレ持続リスクに言及 |
| ウォラー理事 | FRB | 金利据え置き判断 |
→ FRB要人発言がドルの方向性を左右する週。
利下げの時期について微妙なニュアンスが出れば、市場は即反応しやすい。
📊 ドルインデックス(DXY)動向
ロンドン時間のドル指数は 99.41(+0.11%) と小幅に上昇。
21日線付近(99.35)でのもみ合いが続いている。
| 指標 | 値 | コメント |
|---|---|---|
| ドルインデックス | 99.41(+0.11%) | リスク回避で下支え |
| 21日移動平均線 | 99.35 | サポートとして機能 |
🧭 総括
- リスクオフ地合いは続くが、円買いよりもドルの強さが優勢
- ドル円は154円台後半でしっかり推移するが、155円の上抜けは簡単ではない
- 今週は 米雇用統計 × FRB発言 が最大テーマ
- リスクオフが深まれば、クロス円は下押し、ドル円は“動きにくい”展開へ
📌 本日の要点まとめ
・世界株安+BTC急落でリスク回避色が濃い
・「ドル買い × 円買い戻し」の複雑な値動き
・ドル円は154円台後半を中心に底堅く推移
・今週の主役は 米雇用統計とFRB発言群