💹 +17,926 USD
米利下げ90%、日銀タカ派シフト、財政拡張──
“複合テーマ相場”でNZドルと金が主役へ
トレード結果(11月24日〜28日)
📊 週間 +17,926 USD
今週の為替市場は、
米国・日本・オセアニアの3方向から相反する力が同時に働く、
今年でも屈指の“ねじれ相場”となる。
💹 12月1日週:相場テーマは「三つ巴」
🔵 米国:利下げ確率が再び90%へ
前週30%まで低下していた利下げ期待は、
要人発言をきっかけに 一気に90%台へ急回復。
米金利低下を織り込み、ドルの上値は重い。
🔴 日本:日銀タカ派観測が急浮上
12月利上げ確率は50%付近まで上昇。
植田総裁の講演内容が今週最大の“円材料”となる。
🟡 日本財政:高市政権の大型補正 & 国債11兆円増発
財政拡張 → 国債増発 → 長期金利上昇懸念
= 円売り要因を再燃させる構図
🧊 流動性:感謝祭〜クリスマスで参加者が減少
薄商い × 材料多い
= 動きは荒いが、方向は出にくい特殊相場
ドル円(USD/JPY)|材料が拮抗しレンジ化へ
📌 予想レンジ:154.00〜158.00円
🔍 支えとなる材料
- 高市政権の財政拡張で 円売り圧力
- 実需の押し目買い
🔍 上値を抑える材料
- 米利下げ観測90% → ドル安方向
- 日銀タカ派シフト → 円買い
➡ “円買いと円売りが同じ強さで出る”ため方向感は出ない。
🔹 ストラテジー
- 155円前後:押し目買いが有利
- 157円後半:戻り売り発生しやすい
- 介入は警戒要因だが、押し目を作るだけでトレンドは変わりにくい
ユーロドル(EUR/USD)|米指標ラッシュで乱高下に注意
📌 1.1450〜1.1650ドル
🔍 注目材料
- ISM(製造業・非製造業)
- ADP雇用
- PCEデフレーター
これらがFOMC前に連続で出るため、
薄商い × 指標集中 → 乱高下しやすい1週間。
🔹 戦略
- 1.15割れ:押し目買い
- 1.1650:利確 or 軽い戻り売り
ECBは「利下げサイクル終了」を示唆しており、ユーロは底堅い。
ポンド円(GBP/JPY)|英財政改善で上値模索
📌 205.00〜210.00円
英国OBR(予算責任局)が財政黒字見通しを倍増し、
秋季予算案が市場に好感された。
- 英長期債利回り低下 → ポンド買い
- 12月MPCでの利下げ観測も一部残るが影響は限定
🔹 戦略
- 205円:押し目買い
- 210円:利確を優先
NZドル(NZD/USD・NZD/JPY)|利下げ終了観測で主役へ
RBNZは声明から“追加利下げ”の文言を削除。
「2026年まで据え置きが妥当」 の発言で市場は一気にNZドル買いへ。
→ 今週最も“テーマ性のある通貨”。
🔹 戦略
- NZDは対ドル・対円どちらも押し目買い
📅 来週(12/1〜12/5)の重要イベント
⭐ 最重要:米PCE(12/5)
総合:やや強め
コア:弱め予想
→ 利下げ期待がさらに強まる可能性
米国
- ISM製造業(12/1)
- ADP雇用(12/3)
- ISM非製造業(12/3)
- ミシガン指数(12/5)
日本
- 植田総裁講演
- 設備投資
- 10年・30年国債入札
豪州
- GDP(7–9月期)
🧭 総括:動く材料は多いのに、“方向は出ない”最も難しい週
🔵 ドル円は材料が逆向き
米利下げ → 円高
日本財政 → 円安
日銀タカ派 → 円高
国債増発 → 円安
➡ レンジに閉じ込められやすい典型パターン。
🔴 相対的に強いのは
- ユーロ
- ポンド
- 豪ドル
- NZドル
- 南アランド
🟡 金は“構造的な買い圧力”が続く
押し目を丁寧に拾う場面。
📜 あとがき|「風邪を早く治す方法」と「損失から早く立ち直る方法」
今週もFX週報をお読みいただきありがとうございます。
「風邪を早く治す方法」が話題になっています。
ビタミンC、亜鉛、プロバイオティクス──たしかにそれぞれ効果はありますが、
一番の特効薬は 「休む」「水を飲む」「焦らない」 という、
ごく基本的なことだと改めて感じます。
これは、トレードにもよく似ています。
損失を取り戻そうと焦っても、相場の流れは変わりません。
むしろ、休むことこそが回復の第一歩。
冷静さとリズムを取り戻す時間が、結果的に一番の近道になります。
💧 水分=流動性、休息=リスク管理
風邪で体が渇くと免疫が落ちるように、
ポジションを詰め込みすぎると資金が乾いてしまう。
時には**「流動性を残す」=ノーポジで待つ勇気**が必要です。
寝不足で判断が鈍るように、
相場の見すぎもまた「トレーダーの免疫」を削ります。
デスクから離れて深呼吸する──それだけで見えてくるチャートがあります。
🍋 基本を軽んじない人が、最も早く回復する
風邪を治すのも、ドローダウンを克服するのも、
大切なのは“派手な手法”ではなく“基本の徹底”。
・焦らず休む
・水分(余力)を保つ
・小さく整える
・ムリをしない
この積み重ねが、どんな薬よりも効きます。
🩺 まとめ|「急がば休め」で相場を制す
風邪も相場も、「早く治そう」と思うほど長引くもの。
焦らず、体とチャートの両方を休ませることが、
次の波を掴むための最短ルートです。
来週も、少し肩の力を抜いて、
温かいスープでも飲みながらマーケットを眺めましょう。
焦らない者が、一番早く回復する。 ☕📉➡📈





