📉 -11,031 USD|介入警戒と円売り再開の狭間で揺れた一週間

🧾 週間トレード成績(11月17日〜21日)


💹 週間為替アウトルック(11月24日週)

🏛 高市政権スタート──“財政主導の円安トレンド”が本格稼働へ

高市政権の発足により、日本の政策軸が明確に 金融 → 財政 へシフトした。

特に、
プライマリーバランス黒字化目標の撤回
これは市場にとって
→ 「景気刺激を最優先」
→ 「財政拡張が長期化する」
→ 「日本国債売り → 金利上昇 → 円売り」
という一連の流れを強烈に意識させる材料となった。

海外勢はすでに
“円はまだ下がる” と読むキャリートレードを再強化。
12月の利上げ観測も後退しており、円買い材料は乏しい。


💵 ドル円|上値探索モード継続(予想レンジ:155.00〜162.00)

ドル円は依然として上向きの地合いを維持。

米利下げ観測は大きく後退し、
1ヶ月前:12月利下げ確率 90%台 → 現在:30%台
FOMCメンバーの慎重姿勢が目立ち、早期緩和期待はほぼ消滅した。

さらに決定的なのは、
雇用統計(10月分含む)が12月16日へ発表延期
→ FOMC(12月9〜10日)には反映されず
→ 「判断材料不足なら動かない」という見方が強まる
→ ドルは下がりにくい

加えて、AI銘柄を中心とした株高期待が戻りつつあり、
リスクオン = 円売り の流れも復活。

● リスク要因

157円台後半〜158円台は介入警戒が急上昇。
だが今回はあくまで構造的な円安であり、
介入が入っても一時的な押し目にとどまる 可能性が高い。

🔹 戦略


💶 ユーロドル|重たい上値(予想レンジ:1.1300〜1.1650)

米金利の“高止まり”が続く中、ユーロドルは戻りが鈍い。

今週後半は米感謝祭の影響で
27日以降は出来高が急減
薄商いの中では、一方向に流れた時のトレンドが暴走しやすい点には注意したい。


🪙 GOLD(XAUUSD)|4,064ドル、上向きの芽が鮮明に

金は再び上昇基調へ。
4,020~4,050ドルが新たなサポート帯として機能し始めている。

サポート背景は複数:

4,080ドル突破なら4,150ドル方向への再上昇が視野。

🔹 戦略


🧭 最終総括|円相場の“主役”は金融政策から財政政策へ

高市政権の登場で、
日本の円相場は新しいフェーズに入った。

金融政策だけで相場が動いていた時代は終わり、
今は「財政の重み」が円売りの主因となっている。

これから注目すべきテーマは以下の3点に集約される:

  1. 日本の財政拡大の規模と債券市場の反応
  2. 米国の指標再開スケジュールと金利の方向性
  3. 介入の可能性と影響の持続力

円安トレンドは続くが、過熱が伴う局面では揺り戻しも起こりやすい。
押し目を丁寧に拾い、介入急落はチャンスとして使う運用が有効となりそうだ。

📜 あとがき|「風邪の治し方」と「ドローダウンの戻し方」は似ている

今週の学びはヘルスケアから。風邪に“特効薬”がないように、相場にも“一撃必勝”はありません。効くのは派手な裏技ではなく、基本の徹底でした。

風邪を「24時間で完治」させる方法がないように、
損失を一晩で取り返す方法もない。
できるのは、回復を早める行動を積み重ねること。

来週は、イベントでボラ拡大の可能性。(1)寝不足で触らない、(2)資金の水分保持=余力温存、(3)基本セットアップの再確認、(4)負けを小さく速く――この4点だけで十分に戦えます。体調と口座、どちらも“こじらせない”運用で。お大事に、そしてご武運を。

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