🗞️ 円安の燃料とドル高のブレーキが同時点灯
― 157円台は“行きたい相場”ではなく“試される相場” ―
為替市場はいま、前に進みたい力と、踏みとどまらせる力が同時に働く不安定な状態にある。
ドル円は上昇トレンドを崩してはいないが、157円台では明確にスピードが鈍化。
「上がれない」というより、「上がる理由が足りない」局面に入っている。
🇯🇵 日本要因:円売りストーリーは残るが、賞味期限は短い
国内では選挙を巡る思惑が引き続き円売りの土台になっている。
- 与党優勢観測が意識され、財政拡張=円安の連想は継続
- 高市政権路線の継続期待も、市場ではすでに“前提条件”
ただし問題はタイミング。
選挙直前という局面では、
「期待を積み上げるフェーズ」から
「結果を見て整理するフェーズ」へ移りやすい。
特に
“300議席超”のような象徴的数字は、
達成しても材料出尽くし、
届かなければ失望売り、
どちらに転んでも揺れやすい水準だ。
🇺🇸 米国要因:景気は底堅いが、雇用が足を引っ張る
ドル側では、好悪材料が綺麗に分離し始めている。
- 景況感指標は改善し、米経済の腰は強い
- しかし一方で、雇用関連データには明確な減速サイン
- 政府機関閉鎖の影響で、重要統計が読みにくい状態
結果として、
「景気は悪くないが、ドルを買い切るほどではない」
という評価に落ち着きつつあり、
ドル高の勢いは157円台で自然減速している。
📉 市場全体:リスク資産の“落ち着かなさ”が為替を縛る
為替だけを見ていると分かりにくいが、
他市場では不穏な動きが続いている。
- 仮想通貨の急落
- 金・銀の急変動
- リスク資産全体でボラティリティ上昇
この環境では、
- 為替も一方向に走りにくい
- ポジションを傾けるには勇気が要る
イベント前らしい神経質なレンジ志向が強まっている。
💱 足元の値動き:円売りはあるが、一本調子ではない
ロンドン時間にかけての動きは象徴的だった。
- ドル円は157円台から一度押し戻されるも、再び持ち直し
- クロス円は堅調だが、ドルストレートも同時に上昇
- 「円だけが売られている」わけではない
つまり、
為替市場全体が迷いながらポジションを探している状態。
🧭 これからの見方(重要ポイント)
- ドル円は157円台を維持しても、上を追うには材料不足
- 円安期待とドル不安が同時に存在し、方向感は出にくい
- 期待が先行した分、結果次第での巻き戻しリスクは高い
現在水準(参考)
USD/JPY:157.00
EUR/JPY:185.20
GBP/JPY:213.17
🎯 結論
いまの相場は
「強気になるには怖く、弱気になるには早い」
伸びたところは疑われ、
押したところは試される。
選挙と雇用という**二大イベントを前にした、典型的な“息継ぎ相場”**に入っている。





