🗞️ 円買いとドル売りが交錯、市場ごとに値動き目まぐるしく変化
■ 概況:円とドル、主役が入れ替わる不安定な相場
週末の衆院選通過後の為替市場は、円買いとドル売りが交錯する展開となっている。
材料の重心が「円」に傾く場面と「ドル」に戻る場面が、市場や時間帯ごとに目まぐるしく入れ替わっており、方向感は定まりにくい。
■ 昨日の海外市場:ドル売りが主導
昨日の海外市場ではドル売りが優勢となった。
主な背景は以下の通り。
中国当局が国内銀行に対し
米国債保有の縮小を促しているとの報道
→ 米国債売りとともにドル売りが進行
トランプ大統領が
次期FRB議長ウォーシュ氏に対し「利下げと成長」を強く期待
さらにパウエルFRB議長を再び揶揄
NY連銀の1年先インフレ期待が3.4%→3.1%へ低下
これらが重なり、ドルの上値を抑える流れとなった。
■ 本日の東京市場:円買いが優勢
一方、本日の東京市場では円買いが優勢。
ドル円は軟化
クロス円も総じて下落
新たな円買い材料は目立たないものの、
衆院選前後で積み上がった
「高市トレード」による円売りポジションの調整
当局による円安阻止・介入への警戒感
日本株に急速に海外勢の買いが流入
→ 実需の円買いを連想させる動き
自民大勝による政局安定化=円買いとの見方
などが意識され、短期筋を中心にポジション反転を迫られる動きも散見された。
選挙の前後を通じて、実体以上にイメージ先行の円相場になっている印象も否めない。
■ ロンドン序盤:ドルは戻り鈍く、ポンドは政局懸念
ロンドン序盤にかけては、
ドル指数が再び低下
東京午前の97.00台から96.8台へ下落
反発は限定的で、前日終値付近まで押し戻されている
また、ポンドは上値が重い。
ポンドドルは1.36台半ばへ下落
ユーロポンドは上昇
ポンド円も212円台後半では伸び悩み
背景には、
スコットランド労働党党首による首相辞任要求
英スターマー政権の安定性への不透明感
があり、市場は依然として慎重姿勢を崩していない。
■ この後の焦点:再び「ドル相場」へ
この後の海外市場では、再びドル相場が主役になる可能性が高い。
あす:米雇用統計
金曜日:米CPI
を控え、市場の関心は米経済ファンダメンタルズへと移りつつある。
本日発表予定の米指標
輸入物価指数(12月)
輸出物価指数(12月)
雇用コスト指数(2025年Q4)
小売売上高(12月)
企業在庫(11月)
米小売売上高は
前月比+0.4%(前回+0.6%)と鈍化予想で、
消費の減速が意識されるか注目される。
■ 発言・イベント
ハマック・クリーブランド連銀総裁
ローガン・ダラス連銀総裁
→ 講演・イベント参加予定
米3年債入札(580億ドル)
米主要企業決算:フォード、コカ・コーラ など
■ 総括
衆院選後、円売りの巻き戻しが進行
中国関連報道を背景にドル売り圧力も継続
市場は「円 → ドル → 円」と
材料の重心を行き来する不安定な局面
目先は米雇用統計・CPIを控え、
ドル主導の値動きに回帰する可能性