今週は、米国のPPI(生産者物価指数)とCPI(消費者物価指数)といったインフレ指標が注目されましたが、市場は比較的落ち着きを取り戻しています。株式市場も底堅く推移しており、ドル円相場は147円を中心に小幅な動きを繰り返しています。ユーロドルは1.10台に乗せて堅調に推移していますが、ポンドドルは1.28台で売買が交錯し、全体的にややドル安の傾向が見られる程度です。先週初頭に見られたパニック相場からは回復し、来週のジャクソンホール会合を見据え、ポジション調整が進んでいるようです。

本日は、日本時間21:30に発表予定の米経済指標が多く、市場の注目を集めています。ニューヨーク連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀景況指数、そして7月の米小売売上高が特に注目されるでしょう。これらの結果が市場予想と大きく乖離しない限り、9月FOMC会合での利下げ観測には大きな影響はないと見られています。ただし、利下げ幅が25bpか50bpかについては、市場の観測が強まる可能性があります。

特に、7月の米小売売上高は、前月比+0.4%、自動車除く前月比+0.1%と予想されています。これらの結果が予想とどの程度一致するかによって、米ドルの動きが変わるかもしれません。

本日の米ドルの流れは比較的穏やかですが、大きなトレンドとしては売り方向が継続すると予想しています。特に21:30に発表される米小売売上高の後、米ドルの動きに注目する必要があります。

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