前回新型コロナ発生時の原油価格推移とエムポックス拡大時の影響予測
原油価格(WTI原油先物)の推移:
- 2019年末: 1バレル=60ドル前後で推移。
- 2020年3月-4月: 新型コロナウイルスのパンデミックにより、世界的に需要が急減。これによりWTI原油先物は史上初のマイナス価格を記録し、一時的に-37ドルまで急落。
- 2020年後半-2021年: 経済の再開とともに需要が回復し、原油価格は急上昇。2021年末には1バレル=75ドル前後に回復。
- 2022年: ロシア・ウクライナ紛争の影響で供給懸念が高まり、原油価格は一時1バレル=130ドルを超える。
- 2023年: 原油価格は徐々に安定し、1バレル=70ドル前後で推移。
エムポックス拡大時の影響予測:
エムポックスが現在の状況からさらに世界的に拡大するような事態となれば、過去の新型コロナウイルスのパンデミック時と同様に、原油価格に対して強い売りプレッシャーがかかる可能性があります。新型コロナの例では、需要の急減により原油価格が急落しました。エムポックスによる世界的な混乱が発生した場合、航空機の運行停止や物流の停滞が再び起こり、原油の需要が減少することが予想されます。
その結果、原油価格に大きな影響を与える可能性が高く、価格が急落するリスクがあります。前回のパンデミック時の動きを踏まえると、エムポックスの拡大が現実のものとなった場合、原油市場は再び大きな価格変動を迎える可能性があるため、注意が必要です。