米加市場はレーバーデーで休場、欧州の材料に焦点
週明けの9月2日、米国とカナダはレーバーデーのため休場となり、主要な米経済統計の発表は予定されていません。そのため、先週から続いているドル高の流れに関する新たな材料は得られにくく、市場は様子見となるか、調整の動きが入る可能性があります。市場の注目は欧州とロンドン時間の材料に移ることとなりそうです。
この後の海外市場では、スイスの小売売上高(7月)、スイス製造業PMI(8月)、フランス、ドイツ、ユーロ圏、英国の製造業PMI確報値(8月)、トルコの実質GDP(2024年第2四半期)などが発表される予定です。また、延期が続いているドイツの小売売上高(5月)も、本日中に発表される可能性は不確定です。
特に注目されるのは欧州各国と英国の製造業PMI確報値ですが、大きな改定がなければ市場の反応は限定的になる可能性が高いです。現在、市場ではECBと英中銀の年内利下げ幅に関して、ECBの方が大きな利下げが見込まれており、ユーロ対ポンドのクロス相場ではユーロ売りが優勢になっています。もし欧州と英国の経済指標が対照的な結果となれば、ユーロポンド相場に反応が出る可能性があります。
一方、ロイター通信によれば、ECBの政策担当者たちはユーロ圏経済成長見通しについて意見が分かれており、一部のメンバーは景気後退を懸念する一方、他のメンバーはインフレ対策に重点を置いています。9月の利下げについては市場でコンセンサスが形成されつつありますが、10月についてはまだ不透明です。ラガルド総裁は引き続き、会合ごとの決定を強調する姿勢を保つと見られています。
市場の動向と戦略 スイスPMIは大幅に改善し、特にサービス業は50を超える水準に回復していますが、現在のところ市場の反応は薄いです。また、暗号通貨市場には大きな売りが入っていますが、9月にFRBが金利を引き下げる場合、再び暗号通貨に買いが戻る可能性が高いため、下値での買いを検討しています。